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怠惰と汗と現実と

キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

モンテ・クリスト/熊谷カズヒロ

モンテ・クリスト|集英社グランドジャンプ豪華連載陣
(上記リンクより第0話試し読み可能)



※以下、おそらく全くのネタバレがないわけではない。
俺はそういうものを気にしないタイプなので無意識に書いてしまっていそうだが
致命的なものはないはず。

Twitterで熊谷カズヒロ先生の「サムライガン」の話を出したら
いま熊谷先生はこの「モンテ・クリスト」という漫画を書いているということを教えてもらい、
単行本が1巻だけ出ていたので即購入。

デュマの「岩窟王(モンテ・クリスト伯)」をモチーフにした話で、世界観や主要な登場人物の名前はそれに準じている。
しかし、脱獄した主人公が何らかの神的存在から驚異的な能力を授かった点(1巻時点では詳細は不明)、
物騒な研究をしている機関が黒幕として存在しているらしい点、
そして舞台が19世紀である点など、
「サムライガン」にも通ずるSF時代劇(今回の舞台はヨーロッパだが)的なエッセンスに溢れている。

目で見ているだけなのに鼓膜に焼きつく錯覚すら感じる独特な擬音の書き文字、
極度にデフォルメされた躍動的な(ある意味読者を選びそうな)アクション描写、
女性キャラの、狙っているのかそうでないのかなんともいえない性的魅力など、
過去作品でも感じられた熊谷マンガならではの良さが、進化しつつも良い意味でそのまま残っている。

そして、サムライガンでも描かれた、「(性欲を失ったわけではない)性的不能者の悩み」
(悩んでいる描写は1巻の段階ではまだないが)。
エドモン・ダンテスが拷問により去勢される描写は原作にはないはずなので、
これは意図的に加えられた翻案で、きっと後々に生きてくる設定なのだと思う。
サムライガンたちは「性欲を戦闘本能に置き換える」というシステムで暗殺者としての能力を発揮していたが
本作のモンテ・クリストにおいて、主人公が不具であることがどう影響するのか楽しみだ。

「サムライガン」は10年前にアニメ化もされた。
このアニメ版は実は自分は見ていない(存在を知らなかった)のだが、
今の技術でアニメ化、あるいは実写映画化などされれば間違いなくヒットすると常々思っている
(熊谷先生自身は後日譚の漫画化やリメイクを望んでいないという噂もあるが…)。

この「モンテ・クリスト」はリアルタイムで連載中だし、
「サムライガン」も古本屋などで結構売っているので
ぜひ一度読んでみてほしい。
かなりの確率でハマる。

【今日のまとめ】
実写化マジで見たい。

というわけで。
  1. 2014/06/07(土) 23:06:29|
  2. マンガ
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クズの本懐/横槍メンゴ



いま個人的に注目している漫画。
タイトルは結構きつめだが内容はそこまででもない(…とも言い切れないが)。
既刊2巻なので今後どうなるかわからない部分はあるけれど。

仮面カップルとか百合とか出てきて、しかもそれが主軸に話が進むので
結構ドロドロした感じのシチュエーションなんだけど
掲載誌がガンガン系だからなのか比較的さっぱりした感じで描かれていて
その辺りが自分を含むライトな層にも受け入れやすい。
こういうのはガチでやられると耐性のない層は引いてしまうのである。

作者の横槍メンゴ氏は女性だそう。むべなるかな。
久保ミツロウ氏もそうだけど、女性が書く少年・青年漫画は面白い。
それが女性プロパーのものかはわからないけれど、
女性サイドの心理がなんとなく分かる気がするからだ。
むろんそれは「気がする」だけであるのは百も承知しているし
男性読者が多いことを前提にいろいろと脚色もしているんだろうが。

原作モノだった「君は淫らな僕の女王
(こっちはただの妄想エロ漫画。だがそれがいい)でこの横槍メンゴ氏を知ったのだが
淡い感じの好きな絵柄。
個人的には作画は漫画・アニメにおいて最も重要な要素だと思っていて
いわゆる「作画は荒削りだけどストーリーが最高」系の作品はあまり受け入れられない。
もちろん「絵だけ」でもだめなのだが。

こういう気に入った作品に限って早く終わってしまったりするものだけど
続きに期待したい。

【今日のまとめ】
最近コミック新刊の発売情報に疎い。

というわけで。
  1. 2013/11/11(月) 22:37:17|
  2. マンガ
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カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生/渋谷直角



一部で話題になっていた本。
若干値が張るが、某黄色いレコード屋のポイントが溜まっていたのでそれで購入した。

内容は結構重め。
といっても、はてブロ上で小難しい考察をしないと結論が導き出されないような
一周回った重さではなくて
単純に重めな結末になっている(最後の短編は希望のあるラストだけど)。

「ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園」とか
「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」など
タイトルを読むだけで人によっては少し辛くなりそうな作品が4編。

そして実際、大方想像した通りの悲哀に満ちた展開で終わる。
サブカルをバカにした描きぶりでなく
いかにも現実味のある感じで描かれているだけに
自分が「そちら側」でなくとも感情移入して虚しくなる。
そういう意味で上手い人だなと思う。



津田さんのこのツイートは面白かった。
「意外と『風立ちぬ』と併せて見て対比するといいかも。」の下り。

エリートの家に生まれて不自由なく育ち、
誰もまだ見たことのない全く新しい飛行機を作り上げ
生まれ持った類まれな集中力を駆使して
歴史を作った堀越二郎はいわゆる完璧超人だ。
でもその中での悲哀はもちろんある。
運命の人は病気で死んでしまうし、戦争では彼の作った飛行機で死んだ人も大勢いた。
その悲哀すらドラマチックで、普通の人には体験できない。

一方、この漫画に出てくる彼(彼女)らは
平凡な家に生まれ、退屈さを感じる生活の中で
誰かの二番煎じのようなありふれたコンテンツを後追いしながら
粗製濫造される無数の「何か」の中の一つとして
歴史に名を刻むことすらなく消えていく。
その一人一人の悲哀ですら、悲しいかな画一で無個性なものに見えてしまう。

津田さんがこういう意味で前述の下りをツイートしたのかはわからないけれど
確かに対極的なものが描かれている。

でもまあ、重いとはいえ人が死ぬ話でもなく
そもそもこの漫画自体がサブカルの一つ、というメタ的な位置付け。
話題になっただけあってさすがに面白いので、おすすめ。

【今日のまとめ】
俺はビレバン怖くて入れない派です。


というわけで。
  1. 2013/08/04(日) 20:12:17|
  2. マンガ
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ぶかつ麺!~ジロリアンはじめました~





最近知ってちょっと気になっていた二郎系マンガ。
1話と最終話
(シーズン1完結ということでしばらくお休みらしい)だけWebでも読める
1巻をほしい物リストに入れていたら贈ってくれた方がいたので
さっそく読んでみたらかなり面白く、
2巻も自分で買って読んでしまった。

2chネタにあるような、ジロリアンを茶化すようなマンガかと思っていたが
それはまったくの勘違いで、
これは本当に二郎系
(作中では「がっつり系ラーメン」と呼んでいる)が好きな人でないと書けないマンガだ。愛を感じる。

基本的に一話完結。
適度にストーリー性もあって、絵柄もきれいで登場する女の子もかわいいし
何しろラーメンがかなり上手く(美味く)描かれているので
夜や空腹時に読むのは危険かも。

二郎そのものは(明らかにそれらしき店舗は登場する。
荻窪店の臨休ネタも描かれてて爆笑)基本的に出てこず
亜流やインスパイア系がメインだが、逆にそれがいい。

インスパイア店は数も多く、味のいい店ももちろんあるが
「売れるから形だけ二郎を真似しました」みたいな店も多くて
不味かったら嫌だな、と思ってなかなか気が進まない。
しかしこのマンガに登場する店はちゃんと取材もされているので
人気メニューや味へのこだわりについてもしっかり書かれていて
ここなら安心だな、というガイドブックとしてかなり使える。
ちなみに神保町のパセラのアレも載っている。

そんなわけで、完成度が高くおすすめの一冊。
期待していなかった反動もあるのかもしれないが、かなり面白いです。

【今日のまとめ】
東大宮のジャンクガレッジ行きたくなってきた。


というわけで。

  1. 2013/06/06(木) 10:57:51|
  2. マンガ
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  4. | コメント:0

幸腹グラフィティ/川井マコト



Amazonがおすすめ商品として提示してきて、
表紙カットが割と好みだったのと
ググったら内容も良さ気だったので購入。

http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51380081.html
ここに少し内容も載ってるのでご参考までに。
編集の人が書いたブログなので画像もオフィシャル。

テーマは料理で、
美少女3人のやりとりと彼女たちが作る料理の実食シーンという流れ。
料理を美味しそうに(エ◯そうに)食べる様子がいい。
夜(空腹時)に読むと危険。

いわゆるほのぼの日常系マンガなので
急展開やストーリー性を求める人には向かないかもしれないが
絵柄もきれい(初単行本でこれは凄い)で
キャラ立ちもしっかりしていて、なかなかおすすめ。

掲載誌もまんがタイムきらら系列なので
Amazonマケプレの高騰具合やレビュー評価の高さを見るに
そのうちアニメ化も大いにありそう。
そういう意味でも要注目の一冊だと思う。

【今日のまとめ】
女子しか出てこない漫画の安定感。


というわけで。
  1. 2013/02/10(日) 12:23:46|
  2. マンガ
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  4. | コメント:2
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