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怠惰と汗と現実と

キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

「世界の壁」など、存在しない

凱旋門賞にクリンチャーが挑戦し、惨敗した。
武豊は海外のレースでは常に勝ちにいく競馬をするが、今回も、位置取りは完璧だった。
少なくとも、直線に入った時点では、勝てる位置にいた。
あとは、クリンチャーの能力とパリロンシャンの馬場への適性次第だったが、
残念ながら、少なくとも後者がクリンチャーには欠けていた。

よく、「世界の壁」という言葉を耳にするし、クリンチャーの調教師もそれを口にしていた。
オレの何百倍も競馬を知っている調教師が口にした「世界の壁」は別の意味であるかもしれないが、
少なくとも、一般の競馬ファンが口にする「世界の壁」など、存在しないとオレは思う。

日本の競馬と欧州の競馬には、レベル面での差はない。
「日本だって負けていない」などではなく、完全に同等であるとオレは思っている。

ジャパンカップに来る欧州の馬が日本の馬にまったく歯が立たなくても、
オレたちは「日本の競馬の方が欧州の競馬よりレベルが高い」などとは少しも思わないが、
凱旋門賞で日本の馬が勝てないのも、それと同じことで、単に適性の問題でしかない。
単純に、適性のある馬を連れていけば、いつか日本の馬が凱旋門賞を勝つことは可能だ。

日本のホースマンが昔から悲願としてきた凱旋門賞の勝利を目指すことは、素晴らしいことであると思う。
オレも、その瞬間をいつの日か見たい。
だが、そうした瞬間があったとして、それは、「日本の競馬のレベルが欧州に追いついた」瞬間ではない。
既に、それは達成している。

【今日のまとめ】
BCクラシックの方が難易度は高そうだが。


というわけで。
  1. 2018/10/08(月) 09:57:39|
  2. 競馬
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競馬は本質的にギャンブルではない

JRA(日本中央競馬会)の機関誌「優駿」の最新号を読んでいたところ、
その中の杉本清と武豊の対談で、最近の競馬中継は馬券の当たり外れにフォーカスしすぎている、という話題になっていた。



そこで、武豊が「いまだに、競馬場では馬券を買わなくてもいいということを知らない人がいる」と言っていたのが印象に残った。
競馬界の第一人者で、騎手会長である彼が言うのだから本当にそうなのだろう。

競馬場は、中央でも地方でも入場料さえ払えば入ることができ、馬券の購入は必要ない。
ただフードコートで食事をしたり、場内の公園のようなエリアで遊んだり寝ていたり、馬が走るのを見ているだけでも問題はないし、実際にそのような客も少なくない。
主催者としては、入場料や飲食代だけでもそれなりの利益になるので、そのような客を許容しない理由がないからだ。

冒頭の話題に戻ると、競馬のギャンブル面にあまりフォーカスしすぎたPRを行うのは危険だ。
「ギャンブル」というフィールドで勝負してしまうと、他にもっと割がよかったり面白いギャンブルが登場した場合に、競争で負ける可能性があるからだ。
これから日本にもカジノが導入される可能性が充分にある中においては、
ギャンブルであることを一番の売りにすることは、競馬の生存戦略として疑問視すべきだ。
そもそも、現時点でさえ、単にギャンブルをしたいだけなら、別に競艇や競輪やオートレースでもいいのだ。
競艇や競輪やオートレースではなく競馬をやってもらうには、競馬の良さをアピールするほかない。

そもそも、競馬は本質的にギャンブルではない。
サッカーくじなどと同じように、競馬という競技を賭けの対象にしたギャンブルが行われているというだけにすぎない。
競馬はあくまでスポーツなのだ。
これは、ブックメーカーが馬券を売っている海外の競馬場を考えればわかりやすい。
競馬の主催者はただ馬を走らせているだけで、それを対象にしたギャンブルを行っているのはブックメーカーという第三者だ
(だから、海外の競馬場は入場料がサッカーの試合並みに高い場所もある)。
日本の競馬は主催者が馬券を発売しているのでやや複雑な部分はあるが、
競馬というスポーツを賭けの対象にしているだけという点では、本質的な違いはない。
ポーカーやルーレットのような、それ自体がギャンブルになっているゲームとは異なるのだ。

競馬というスポーツを野球やサッカーのように観戦に訪れるファンが増えれば、
必然的に、競馬場で売られている馬券の売上も増える。
競馬が他のギャンブルに負けないためには、競馬というスポーツの魅力をもっと発信していかなければならない。

TCKの大井競馬では、的場文男騎手の日本最多賞を盛り上げるキャンペーンが数多く行われている。
そこには馬券の陰はなく、的場騎手を純粋にアスリートとして称え、彼の鉄人ぶりをアピールする姿勢が見て取れる。
もちろんJRAも頑張っているのは百も承知だが、現状ではやはり足りない。
少なくとも、民放の競馬中継において、馬券が当たった外れたで盛り上がっているのは、無駄な消耗だとオレは思う。

【今日のまとめ】
武さん4000勝のサイトは素晴らしい。


というわけで。
  1. 2018/08/31(金) 22:00:22|
  2. 競馬
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オレは逃げ馬が好きだ

オレは競馬が好きで、20年以上見続けているが、最も好きなのが逃げ馬だ。
逃げ馬の中でも、大逃げや暴走をする逃げ馬ではなく、一定のペースで淡々と走り、逃げ切る馬が好きだ。
オレはあまり特定の競走馬のファンになるということはないのだが、逃げ馬が好きなことは間違いない。

これは、オレの性格が関係しているのかもしれないと最近になり思った。

オレは、一時的にやる気を出すということがあまり得意ではない。
締め切り間際になって宿題をやるより、毎日少しずつ片付ける方が得意だ。
それを周囲は「まじめだ」とか「偉い」と思うかもしれないが、
そうではなく、単純に、「一気にやる」という、短期間でのエネルギーの大量放出が苦手なのである
(締め切りを意識し、狙って一気にやれるのであれば、それこそまじめだし、偉いとオレは思う)。
たとえばオレは昔から徹夜がまったくできないが、それもそのことの一つの証左だろう。

オレはメールマガジンを毎月書き、ブログを毎日書き、Twitterに思ったことを常時投稿している。
それは、「不定期に膨大なボリュームの投稿をする」という行為がオレにはできないからであって、オレがまじめだからではない。
単に、「一つ一つの内容はあまり濃くないが、代わりに量で補う」という行為しか、オレにはできないのだ。

これは、淡々としたペースで逃げ切る逃げ馬に似ているとオレは思う。
そうした馬は、道中は後方で脚をため、最後の直線で末脚を爆発させるというレースはできない。
その分、一定のペースで走ってリードを保ち、末脚を爆発させるタイプの馬たちから逃げ切るのだ。
それはオレに似ていて、だから応援したくなり、好きになる。

競馬ファンが自分の生き様を競走馬たちに投影したがる性格であることは、寺山修司の時代からずっと変わらない。
オレもその例に漏れぬ存在であり、だからこそ逃げ馬が好きなのである。

【今日のまとめ】
マテラスカイに期待。


というわけで。
  1. 2018/08/14(火) 20:00:00|
  2. 競馬
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もはや「挑戦」ではない

昨夜、日本のジェニアルという馬がフランスのG3を勝った。
ジェニアルは日本では500万条件のレースしか勝っていない馬だったが、難なく勝ってしまった。

過去にフランスでデビューして重賞や準重賞で活躍したのちに日本に移籍したジャムシードやサンデーピクニックの移籍後の戦績や、
海外経験が豊富で、今回もジェニアルに騎乗した武豊騎手の過去のコメントなどから、
「日本で条件レベルの馬でもヨーロッパの重賞で充分勝負になる」という想像は以前から各所でなされていたが、
今回のレースの結果で、それが実証されたことになる。

なぜその実証がこれまでなされなかったかといえば、それはヨーロッパの競馬の賞金が低いからだ
(今回ジェニアルが勝ったメシドール賞も、日本の500万条件レベルの賞金しかない)。
遠征費用もすべて自己負担であり、たとえ勝利しても赤字は免れない状況下でフランス遠征を決断したオーナーに敬意を表したい。

日本馬が海外のレースに出走することが、「挑戦する」と書かれることがよくある。
だが、これは間違っているとオレは思う。

「挑戦」というのは、格下の者が格上の者に挑むことを指す言葉だ。
日本の競馬のレベルはすでに一流であり、ヨーロッパやアメリカに追いついているので、「挑戦」するという関係にない。
単に適正の問題で、海外のレースに出走する日本馬がその国の環境やコースに合っているかどうかという問題があるだけだ。
ジャパンカップに海外の馬が出走することを「挑戦」と呼ぶ人はいないが、それと同じことだ。
30年前ならともかく、現在では、日本馬が凱旋門賞に出走しても、それは「挑戦」ではない。

今回のジェニアルの勝利が、日本馬が海外のレースに出走することを「挑戦」と呼ぶ人々を一掃してくれることを期待する。

【今日のまとめ】
賞金の安さはウイポで学んだ。


というわけで。
  1. 2018/07/23(月) 23:04:51|
  2. 競馬
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馬の博物館

馬の博物館2
▲シンザン像と博物館。

関内のラーメン二郎を食べ終え、近くのバス停からしばらく市バスに乗った。
目的地は、根岸の「馬の博物館」だ。

馬の博物館1
▲こういうところまで馬。

JRAの外郭団体である馬事文化財団が運営する博物館で、
競馬についてはもちろん、日本古来の馬事や動物としてのウマについての掘り下げた展示もなされている。

馬の博物館3
▲マイネルキッツの尻。

ポニーセンターも併設されており、ポニーやサラブレッドなど複数の馬が在籍している。
マイネルキッツやマイネルネオスなど、多くの競馬ファンがその名を知っているサラブレッドも馬房にたたずんでいた。

馬の博物館4

この「馬の博物館」は、根岸森林公園に隣接している。
根岸森林公園は根岸競馬場の跡地を公園にした施設であり、かつてのスタンドの一部が今も(立ち入り禁止ではあるが)保存されている。
現代競馬の感覚からすると小さな造りのスタンドではあるが、
ヨーロッパ風の美しく荘厳な雰囲気のスタンドは、現代の競馬場のそれに全く引けを取らない。

かつてはここで競馬が行われ、初代三冠馬のセントライトも、ここで現在の皐月賞に当たるレースを勝利した。
現在は競馬に全く興味のないであろう一般の人々が多く集まる美しい公園だが、
このスタンドは、100年近く(関東大震災後の建築だそうだ)にわたり、そうした人々を見つめ続けている。

馬の博物館5
▲府中にもある「トキノミノル像で待ち合わせ」は危険。

【今日のまとめ】
もう少し涼しいタイミングに再訪したい。


というわけで。
  1. 2018/07/22(日) 20:00:00|
  2. 競馬
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