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怠惰と汗と現実と

キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

オレは逃げ馬が好きだ

オレは競馬が好きで、20年以上見続けているが、最も好きなのが逃げ馬だ。
逃げ馬の中でも、大逃げや暴走をする逃げ馬ではなく、一定のペースで淡々と走り、逃げ切る馬が好きだ。
オレはあまり特定の競走馬のファンになるということはないのだが、逃げ馬が好きなことは間違いない。

これは、オレの性格が関係しているのかもしれないと最近になり思った。

オレは、一時的にやる気を出すということがあまり得意ではない。
締め切り間際になって宿題をやるより、毎日少しずつ片付ける方が得意だ。
それを周囲は「まじめだ」とか「偉い」と思うかもしれないが、
そうではなく、単純に、「一気にやる」という、短期間でのエネルギーの大量放出が苦手なのである
(締め切りを意識し、狙って一気にやれるのであれば、それこそまじめだし、偉いとオレは思う)。
たとえばオレは昔から徹夜がまったくできないが、それもそのことの一つの証左だろう。

オレはメールマガジンを毎月書き、ブログを毎日書き、Twitterに思ったことを常時投稿している。
それは、「不定期に膨大なボリュームの投稿をする」という行為がオレにはできないからであって、オレがまじめだからではない。
単に、「一つ一つの内容はあまり濃くないが、代わりに量で補う」という行為しか、オレにはできないのだ。

これは、淡々としたペースで逃げ切る逃げ馬に似ているとオレは思う。
そうした馬は、道中は後方で脚をため、最後の直線で末脚を爆発させるというレースはできない。
その分、一定のペースで走ってリードを保ち、末脚を爆発させるタイプの馬たちから逃げ切るのだ。
それはオレに似ていて、だから応援したくなり、好きになる。

競馬ファンが自分の生き様を競走馬たちに投影したがる性格であることは、寺山修司の時代からずっと変わらない。
オレもその例に漏れぬ存在であり、だからこそ逃げ馬が好きなのである。

【今日のまとめ】
マテラスカイに期待。


というわけで。
  1. 2018/08/14(火) 20:00:00|
  2. 競馬
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もはや「挑戦」ではない

昨夜、日本のジェニアルという馬がフランスのG3を勝った。
ジェニアルは日本では500万条件のレースしか勝っていない馬だったが、難なく勝ってしまった。

過去にフランスでデビューして重賞や準重賞で活躍したのちに日本に移籍したジャムシードやサンデーピクニックの移籍後の戦績や、
海外経験が豊富で、今回もジェニアルに騎乗した武豊騎手の過去のコメントなどから、
「日本で条件レベルの馬でもヨーロッパの重賞で充分勝負になる」という想像は以前から各所でなされていたが、
今回のレースの結果で、それが実証されたことになる。

なぜその実証がこれまでなされなかったかといえば、それはヨーロッパの競馬の賞金が低いからだ
(今回ジェニアルが勝ったメシドール賞も、日本の500万条件レベルの賞金しかない)。
遠征費用もすべて自己負担であり、たとえ勝利しても赤字は免れない状況下でフランス遠征を決断したオーナーに敬意を表したい。

日本馬が海外のレースに出走することが、「挑戦する」と書かれることがよくある。
だが、これは間違っているとオレは思う。

「挑戦」というのは、格下の者が格上の者に挑むことを指す言葉だ。
日本の競馬のレベルはすでに一流であり、ヨーロッパやアメリカに追いついているので、「挑戦」するという関係にない。
単に適正の問題で、海外のレースに出走する日本馬がその国の環境やコースに合っているかどうかという問題があるだけだ。
ジャパンカップに海外の馬が出走することを「挑戦」と呼ぶ人はいないが、それと同じことだ。
30年前ならともかく、現在では、日本馬が凱旋門賞に出走しても、それは「挑戦」ではない。

今回のジェニアルの勝利が、日本馬が海外のレースに出走することを「挑戦」と呼ぶ人々を一掃してくれることを期待する。

【今日のまとめ】
賞金の安さはウイポで学んだ。


というわけで。
  1. 2018/07/23(月) 23:04:51|
  2. 競馬
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馬の博物館

馬の博物館2
▲シンザン像と博物館。

関内のラーメン二郎を食べ終え、近くのバス停からしばらく市バスに乗った。
目的地は、根岸の「馬の博物館」だ。

馬の博物館1
▲こういうところまで馬。

JRAの外郭団体である馬事文化財団が運営する博物館で、
競馬についてはもちろん、日本古来の馬事や動物としてのウマについての掘り下げた展示もなされている。

馬の博物館3
▲マイネルキッツの尻。

ポニーセンターも併設されており、ポニーやサラブレッドなど複数の馬が在籍している。
マイネルキッツやマイネルネオスなど、多くの競馬ファンがその名を知っているサラブレッドも馬房にたたずんでいた。

馬の博物館4

この「馬の博物館」は、根岸森林公園に隣接している。
根岸森林公園は根岸競馬場の跡地を公園にした施設であり、かつてのスタンドの一部が今も(立ち入り禁止ではあるが)保存されている。
現代競馬の感覚からすると小さな造りのスタンドではあるが、
ヨーロッパ風の美しく荘厳な雰囲気のスタンドは、現代の競馬場のそれに全く引けを取らない。

かつてはここで競馬が行われ、初代三冠馬のセントライトも、ここで現在の皐月賞に当たるレースを勝利した。
現在は競馬に全く興味のないであろう一般の人々が多く集まる美しい公園だが、
このスタンドは、100年近く(関東大震災後の建築だそうだ)にわたり、そうした人々を見つめ続けている。

馬の博物館5
▲府中にもある「トキノミノル像で待ち合わせ」は危険。

【今日のまとめ】
もう少し涼しいタイミングに再訪したい。


というわけで。
  1. 2018/07/22(日) 20:00:00|
  2. 競馬
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東京優駿

◎ダノンプレミアム
◯ジャンダルム
▲ステルヴィオ
△オウケンムーン、ブラストワンピース


ダノンプレミアムは、オレが20年間リアルタイムで見てきた馬の中でも最高クラスの馬だと考えている。
そう感じたのは弥生賞のレースぶりからだ。
少なくとも、弥生賞時点の完成度があそこまで達していた馬は見たことがない。

皐月賞も、完全な怪我というよりは万全でないゆえの回避という印象が強い。
二冠を獲ってしまうと菊花賞に出走せざるを得ないのであえて回避したのではないかと邪推したくなるほどだ。

今回、枠に恵まれたのは紛れもない事実だが、オレはたとえ18版枠であってもダノンプレミアムを本命にしていたつもりだ。
これで大敗したら恥ずかしいかもしれないが、少なくとも、冒頭に述べた言葉はオレの本心である。

対抗はジャンダルムとした。
一頭だけ力が抜けた混戦のダービーでは、武豊の信頼度はきわめて高い。
ブラックシェルやリーチザクラウンをダービーで馬券内に持ってくることができるのは武豊だけだ。
ダービーは単なるGIではない。
うまい騎手はいくらでもいるが、ただ上手いだけではダービーでは駄目なのだ
(その意味でも、◎ダノンプレミアムの鞍上が既にダービーを制している川田なのは心強い)。

▲は悩ましいというか、正直に言うとほとんどどれも同レベルに思えてしまった。
しかしその中では末脚が確かなステルヴィオの魅力は高い。
△のオウケンムーンは府中実績の面、もう一頭の△のブラストワンピースは未知の可能性の面から選択した。

ダービーは例年、あまり配当が大きくならないことが多い。
多少荒れる場合でも、人気馬が一頭も来ないという展開にはならない。
そのため、買いすぎは禁物だ。
今回はできるだけ少ない点数で買い、仮に負けた場合でもダメージを少なくしたい。

オレは平成最初のダービーの日に生まれた。
そんなオレが平成最後のダービーを現地で見届けられることを、心から嬉しく思う。

【今日のまとめ】
これでダノンプレミアムが強くなかったら本当に恥ずかしいが。


というわけで。
  1. 2018/05/26(土) 20:00:00|
  2. 競馬
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テイエムオペラオーが死んだ

テイエムオペラオーが死んだ。
22歳だったらしく、人間で言えば80代を超えているので充分な大往生だが、自分が競馬を見始めた時代のスターホースなので残念だ
(先日、一歳上のスペシャルウィークが死んだばかりなのでなおさらそう感じる)。

オレが初めてダービーを中継で観たのは、1999年だった。
アドマイヤベガとナリタトップロードが人気を分け合い、その年の皐月賞馬テイエムオペラオーは3番人気だった。
オレはまだ競馬歴が浅かったので、皐月賞馬が1番人気でないことを不思議に思っていた。

レースはその三頭ぼ勝負で、テイエムオペラオーが早めに抜け出した。
直線の長い府中ではやや早仕掛けで、関西の若手であり府中での騎乗経験がまったくなかった和田の若さが出た。
そこに、道中じっくり構えた渡辺のナリタトップロードが襲いかかる。
「和田の次は渡辺か」と多くのファンが思ったところを、武豊のアドマイヤベガがさらに外から強襲した。
武豊は史上初のダービー連覇を達成し、昨年スペシャルウィークで勝つまで「武豊はダービーを勝てない」と言われていたのが嘘のような結末になった。

まるで二段落ちの映画のようなレースだった。
単純な騎手の技量の差ということももちろんだが、一度ダービーを勝っている騎手とそうでない騎手とではここまで違うのかと、オレは子供ながらに思ったのだった。

オレはこのレースで、競馬は馬の強さだけで決まるものではなく、騎手の駆け引きなのだということを学んだ。
前年のサイレンススズカの死からは「競馬に絶対はない」ということを学ぶことができたが、
そのようなレースを立て続けに見ることができたからこそ、オレは競馬を好きになり、今でも見ているのだろう。

その後のテイエムオペラオーの活躍は今さら語るまでもない。
勝ち続けることがいかに難しいかということを、実際に勝ちながら、そして負けながら教えてくれた馬だった。
調教師と騎手の師弟関係も含めれば、こんな馬を見ることはもう二度とできないのかもしれない。

【今日のまとめ】
春天を生観戦した思い出。

というわけで。
  1. 2018/05/20(日) 21:29:20|
  2. 競馬
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キムラヤスヒロ(鳩)

「主に、オレの望みと喜びで。」

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