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キムラヤスヒロ(鳩)公式ブログ

戦時刑事特別法

とある本(といっても別に隠すようなものではなく、以前にも紹介した古畑種基「今だから話そう」)を読んでいたら、
「戦時住居侵入罪」という言葉が出てきた。
何だそれはと思って検索すると、どうやら戦時刑事特別法という臨時法が戦中に存在したらしい。

第十七条 戦時ニ際シ刑法第百三十条ノ罪ヲ犯シタル者ハ五年以下ノ懲役又ハ千円以下ノ罰金ニ処ス
二 (略)

刑法第130条は住居侵入罪(建造物侵入罪)を規定しているから、この条文がその「戦時住居侵入罪」に当たることになる。
通常の住居侵入罪は三年以下の懲役又は50円以下の罰金(当時。現行は10万円以下)だから、その加重ぶりは大きい。
戦時においてとはいえなかなかハードコアな法律である。

Wikiの同法の頁を見ると、
戦後日本の刑事訴訟法において刑事訴訟判決における有罪理由の簡易な記述や
検察官面前調書の特信性は戦時刑事特別法に由来するとされている。
」とある。
戦時であることを理由とした手続きの簡素化がそのまま戦後も慣行として続いているという趣旨だろう。
まあ、日本の刑事司法は一般市民レベルでも問題視されるほどブラックな面を抱えているのは事実だ。

ちなみに上記の古畑本の中で戦時住居侵入罪で起訴された男は強姦犯でもあるのだが
その点の事情についてはこのようなエントリを見付けた。
かいつまんで言えば、当時存在した姦通罪(刑法183条)で処罰するには夫の告訴が必要なのだが、
なにせ戦時中だから、夫は出征で家にいないのが普通。
そのため、告訴不要の戦時住居侵入罪で処罰した、ということであるらしい。
いわゆる「法政策上の問題」というやつだ。

基本的に現行法しか使わない試験に向けて勉強しているので、
こうした過去の法令についての勉強はどうしてもなおざりになるが
沿革を学ぶことは大事だ。
そういうきっかけに出会うという意味でも、やっぱり本はある程度読みたい。

【今日のまとめ】
法令関係のデータベース、頭がこんがらがります。


というわけで。
  1. 2014/07/21(月) 22:31:26|
  2. 法学
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