インターネットを中心に絶賛されている映画(どう良いかはググれば名エントリがたくさん出てくる)の公式ノベライズ本が昨日発売されたので
きょう都内に出たついでに購入、帰りの電車で一気読み。
KAエスマ文庫、Amazonで買えないという男らしさが良いよね。
なお京アニ公式通販では7/11以降発送という少し鬼畜な仕様で、今すぐ読みたいならフィジカルな店舗を探すしかない
(でも結構
扱い店舗が少ない)。
まず表紙とピンナップが最高。
たまこラブストーリーが好きな人しか買わない本だと思われるので、購入した全員が最高だと感じると思う。
カバーを外した中表紙のイラストは泣ける。
ネットに上がってるけど、ぜひ見ないで買って自分でカバーを外してほしい。
内容は
公式サイトにも書かれている通りで、
映画準拠のストーリーをチョイ・みどり・たまこの各視点から描いたもの。
キャラの台詞なども基本的に映画と同じ。
チョイの国のエピソードは映画ではほとんど触れられていないので実質オリジナルストーリーとも言える
(事実、チョイ章のタイトルは「たまこラブストーリー」にはなっていない)けど
これ以外にない、納得する終わり方。
みどり視点のたまこラブストーリーが良い。
みどりのたまこに対する気持ちって結局何なのか、というのは
TV版でも映画でも明確には描かれていなかった(と思う)けど、
このノベライズではその辺りがある程度しっかりと描写されている。
何がきっかけでたまこにそういう気持ちを抱いたのかも含め。
映画では、その成長は描かれつつもその立場上「見守る側」としての描写がメインだったみどりを中心に
その展開をまったく改変しない形で、別視点の、あくまで「たまこラブストーリー」が読めるのはとても贅沢。
たまこ視点のたまこラブストーリーは、映画でたまこの描写に多くの時間が割かれていることもあって
新しい情報というのはさほどない。
でも、映画ではあくまでたまこの台詞や表情からたまこの心理を観客に読ませていたのに対して
この小説ではたまこが一人称。
すなわち台詞に出ていないたまこの気持ちも明確に描写されているので、そういった意味での新鮮さはある。
映画は映画、小説は小説といえばそれまでなんだけど
個人的には、映画を見て、そしてこれを読んで「たまこラブストーリー」は完結するのかなと思う
(もっと言えば、これを読んで、さらにもう一度映画を見て、かもしれない)。
映画を小説に落とし込んだ「ノベライズ版」、どっちが主・従、というのではなくて
それぞれが「たまこラブストーリー」という一つの作品を構成するパーツだ、という説明が一番近いかもしれない。
「映像作品は映像でしか見ない」というこだわりが特になくて
かつ「たまこラブストーリー」を気に入った人であれば必読。買い与えてでも読ませたい。
【今日のまとめ】
円盤待望。というわけで。
- 2014/07/03(木) 20:15:49|
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