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ハズレ馬券で振り返る私的競馬史①1999ジャパンカップ

99JCタイガーヒル

昨日のエントリを書いていてこの形式が自分で気に入ったので、
そんなに多くはないがストックしてあるハズレ馬券の中から
思い出のあるレースを振り返る企画をやってみようと思う。

競馬を見始めて2年目の1999年ジャパンカップ。
父がS指定を手に入れてくれ、親子で行ったのだった。
非開催日に競馬博物館に行ったことはあったが、レース開催日の府中は初めて。
当時は今よりも競馬人気が高かったのでおそらく15万人は入場していたと思うが
指定席のおかげで快適に見ることができた。
そういう意味で、初心者や子供連れがGIデーに行くときは
まずは指定席で見るのもいいのかもしれない。

この日は昼休みにエルコンドルパサーの引退式が行われた。
この年の彼の活躍はエポックメイキングなもので
フランスのGI・GIIをそれぞれ勝利し、凱旋門賞で2着という
当時としては(むろん現在でも色褪せていないが)驚異的な実績を残した。
ジャパンカップ自体もさることながら、
その凱旋門賞時のゼッケンを装着して凱旋した彼の最後の雄姿を一目見るべく府中を訪れたファンも多かったはずだ。
サッカー好きで知られる渡邊隆オーナー
(当時、オフサイドトラップやワールドカップという馬も所有していた)の縁で、
当時日本代表監督だったトルシエ氏がゲストに来ていたのをよく覚えている。

そして、もっとも印象に残っているのが
「きょうはボルジアさんやタイガーヒル君、モンジュー君も来ているので、彼もあいさつをしたがっています」という内容の渡邉オーナーの言葉。
ボルジア、タイガーヒルはエルコンドルパサーがフォワ賞とイスパーン賞で破った相手。
そしてモンジューは言うまでもない。
当時のジャパンカップは、まだ香港国際競走の体系が充実していなかったこともあり
海外馬のアジア遠征としては最終目標としてこのようハイレベルなメンバーになることが多かったのだ。
エルコンドルパサーの遠征で海外競馬に興味を持った多くのファンが
彼のフランスのレース中継で繰り返し見たライバルを生で観戦できる。
僕も、当時10歳だったが子供ながらに興奮した。

そしてメンバーが揃うだけでなく、当時のジャパンカップはまだ海外勢が強いレースだった。
今でこそ日本馬の優勝が多く、海外馬はたまに勝つかヒモに絡むかという程度だが
前年こそエルコンドルパサーが勝ったものの、
92-94年は日本馬、95-97年は海外馬がそれぞれ三連覇するという五分五分の状態。
今でこそ「府中の高速馬場ではヨーロッパ勢は用なし」とばっさり切り捨てられるが
当時のそんな状況にあっては、上記の馬券のように
未知の海外馬に期待してしまうファンが多かったものだ。

一番人気は当然モンジュー。
エルコンドルパサーを破ったいわば敵(かたき)であるが、
そのエルコンドルパサーの強さを知っているからこそ、モンジューの強力さを誰も否定できなかった。
二番人気は日本のスペシャルウィーク。
得意なコースであり、前走の天皇賞で不調説を一蹴する楽勝を経ていたので
エルコンドルパサーの同期でもある彼による敵討ちを誰もが期待していた。



レースは須貝尚介のアンブラスモアが逃げた。
場内実況で終始「アドバンスモア(昔実在したオープン馬)」と呼ばれ、失笑が漏れる。
三歳牝馬スティンガー、香港の人気薄インディジェナスと続く。
スペシャルウィークとモンジューは後方。
終始淀みないペースで進んだこともあり、こうなると後方有利。
瞬発力のあるスペシャルウィークが直線中ほどで抜け出し先頭に。
粘る伏兵インディジェナス、英ダービー馬ハイライズ、そしてモンジューを抑えて快勝した。
武豊は初めてのジャパンカップ制覇だった。

香港のインディジェナスがまさか2着に来るとは誰も思っておらず
馬連(当時は三連系はおろかワイドもなかった)は万馬券。
前走1000メートルを使ったことで早い流れに対応できたのか、前崩れのレースでただ一頭残った香港の雄に
馬券では負けながらも喝采を送ったファンは多かった。

ダービー馬スペシャルウィークがエルコンドルパサーの敵を討った。
それだけでファンは充分だった。
当時のジャパンカップは間違いなく一番熱いGIだったのだ。

【今日のまとめ】
タイガーヒルは空気でした。


というわけで。
  1. 2013/11/08(金) 22:26:46|
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