先週の日曜、仙台の宿で目を覚まし、
朝8時前に出発して仙台からローカル線に乗った。
電車とBRTを乗り継いで2時間ほど、たどり着いたのは南三陸町だ。

震災遺構として保存された町の旧庁舎が、この場で起きた出来事を物語る。
3年前に訪れたときにはまだなかった震災伝承施設「南三陸311メモリアル」では、被災者のインタビュー動画が繰り返し流され、その記憶を語り継いでいる。
もちろん、悲しい歴史を語り継ぐだけではなく、この町は前も向いている。
そのひとつが絶品の海鮮丼であり、3年前に食べたそれが忘れられず、オレは再びこの南三陸を訪れたのだ。
前回と同じ「創菜旬魚 はしもと」に開店と同時に入り、「うにいくら丼」と「タコ刺し」を注文した。
▲うにいくら丼。オレと親しい人はご存知かもしれないが、オレはウニが苦手だ。
苦手にもかかわらずあえて頼んだのは、南三陸の、それも旬のウニであれば、きっとおいしく食べられると考えたからだ。
言うまでもなく、その考えは正解だった。
臭みがなくまるでプリンのような食感で、いくらと温かいご飯との相性も抜群。
あっと言う間に完食してしまった。
▲タコ刺し。
志津川の名産であるらしいタコの刺身。
普段食べているタコとは違う生き物なのではないかと思うくらい新鮮で、一緒に頼んだ日本酒がとにかく進む。

うにいくら丼の付け合わせのめかぶや、タコ刺しに添えてあるわかめもとにかくうまい。
海藻類はもともと好きではあるが、海藻だけで酒のつまみになるレベルのものはそうそう味わえない。
南三陸の海の幸のポテンシャルを存分に味わい、満腹かつほろ酔いで店を後にした。
12年前の悲しい出来事はいつまでも語り継ぐべきだが、
それと同時に、南三陸にはこれだけうまい食べ物があるというポジティブな要素も、どんどん発信していかなければならない。
秋にはオレの大好物であるいくら丼のシーズンだそうなので、どうにかして再訪できないか、いまから考えているところだ。
【今日のまとめ】
「電車なら酒を飲める」という当たり前の事実。というわけで。
- 2023/06/28(水) 20:00:00|
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