朝の通勤電車が途中の駅でしばらく停まった。
車内で急病人が出たとのことで、救急隊の到着を待つためだそうだ。
跨線橋を渡った隣のホームからの後続列車が先発するというアナウンスが流れると、乗客たちは次々と電車を降りてホームを歩いていった。
オレの乗る電車はまだ空席があり、立っている人はいなかったが、
後続の列車に乗り換えれば、全員が座ることは難しい。
人身事故でもないのでしばらく待てば運転は再開するだろうし、
自分の寝坊による遅刻でもなく、会社で朝一の打ち合わせが入っているわけでもない。
オレは上司に「少し遅れる」とメールをしてそのまま眠った。
結果的に、オレの乗った電車は30分ほど遅れて到着し、オレはほんの少し会社に遅刻した。
みんな真面目だな、と思った。
あのとき跨線橋を渡り、後続の列車に乗り換えた人々の全員が、
急ぎの用事や朝一の打ち合わせを抱えていたわけではないだろう。
オレのように、「遅れる」と連絡すればそれで済んだ人も少なくないはずだ。
日本人は勤勉である、というステレオタイプはもはや化石のようなものだが、それでもそんな無駄な勤勉さを感じずにはいられなかった。
遅れた電車に座ってぐっすりと眠ったことで、オレは週の終盤である木曜日の仕事を効率よく終えることができた。
生き抜くには、無駄な消耗を避けることが何よりも重要だ。
【今日のまとめ】
急病人の無事を願う。
というわけで。
- 2023/02/09(木) 19:33:03|
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