きょうは終戦記念日だ。
かの戦争がこの国や世界にもたらしたものを考えれば、それは「記念」すべき類のものではないように思う。
しかし、少なくともそれが始まってしまった以上、
終わらないよりは終わるほうがよかったのは間違いない。
オレは先の戦争について特に語るべき何かを持っているわけではない。
祖父の兄が戦死したということを知っている程度だ。
オレは盆や彼岸には市内の寺に墓参りに行く。
祖父の兄の墓石は他の家族の墓石とは独立した立派なものだ。
戦争で死ぬというのは、それだけのことなのだ。
晩年の祖父が脚の手術で入院したとき、オレも病室に付き添いで泊まったことがある。
その時点で少し認知症ぎみの傾向があった祖父は術後のせん妄でうなされていたが、
そのとき、祖父が兄らしき人物を呼んでいたのが印象的だった。
ふだん祖父は兄のことを多くは語らなかったが、肉親のことを忘れるはずもない。
本来奪われるべきではないものを奪ってしまうのが戦争というものなのだ。
「戦争反対」といくら声高に叫んだところで戦争はなくならない。
その残念な事実をオレたちは歴史から学んできた。
オレたちにできることは何なのか。
たとえ結論が出せなくとも、みんながそれを考える日が年に一日くらいあってもいい。
それが終戦記念日という日なのかもしれない。
【今日のまとめ】
生き抜くためにも。
というわけで。
- 2022/08/15(月) 19:14:29|
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