映画「シン・ウルトラマン」を観た。
大満足の内容だった。
原典の「ウルトラマン」を好きな人も納得のいくオマージュやマニアックなネタを散りばめつつ、
それでいて単なる「マニアが喜ぶだけの映画」にしないことに、作り手の矜持を感じる。
駆け足というより総集編めいた雰囲気を感じないでもないが、
それ自体、「特撮作品の映画」のオマージュであるようにも思う。
「空想特撮映画」のサブタイトルが冠されたこの作品の雰囲気は、「シン・ゴジラ」とは明確に異なる。
あえてリアルさから距離を置いた設定や演技は、この作品がウルトラマンの映画として作られていることを伝えるためだろう。
最も感服したのは、ゼットンに対する絶望感だ。
原典の「ウルトラマン」におけるゼットンを初めて目にしたときの絶望感を、
穴が開くほど「ウルトラマン」を見てきた層が再び体験するには、これしかなかったと思う。
その絶望感がどんなものかは、ぜひ劇場で確かめてほしい。
「痛みを知る ただ一人であれ」
主題歌「M八七」の一節だ。
上位概念としての外星人としてでなく、人間と融合した存在として、あえて無謀な戦いに挑んだウルトラマンの心境を表した一節であると、オレは解釈している。
ぜひ、本編を観た上で、ラストに流れるこの一節を耳にしてほしい。
【今日のまとめ】
「シン・仮面ライダー」では何を描くのか。というわけで。
- 2022/05/15(日) 22:12:50|
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