2022年のドバイミーティングで、日本馬が5勝した。
そのうち3頭が矢作厩舎所属馬であることをさておいても、日本馬のレベルの高さがあらためて確かめられた。
5頭いずれも、有力馬でこそあれ、日本で敵なしというレベルの馬ではない。
むろんそれは、5頭がフロックで勝利したということを意味しない。
ドバイで勝利できるレベルの馬が簡単に勝てないほど、現代日本競馬がハイレベルになっているということだ。
日本競馬のレベルはグループ1国の中でもトップレベルだ。
もはや内弁慶などではなく、賞金以外の内容を求めて海外レースに遠征する時代は終焉したし、
海外レースを勝ったからといって無条件にJRA賞を獲得できる時代でもなくなった。
このような状況下で、凱旋門賞だけを神聖視する風潮はやはり不思議だ。
馬場への適性は調教による成果も大きいが、日本調教馬は日本のレースに合わせて調教されるのが当然なので、
基本的にヨーロッパの馬場には合わない。
レベルの問題でなく適正の問題であり、もうレベルは既に追い付いたか追い越しているのに、
「凱旋門賞を勝つまでは日本競馬はヨーロッパに劣っている」とでも言わんばかりの凱旋門賞信仰は、やはり疑問視せざるを得ない。
その信仰を終わらせる意味で、凱旋門賞を勝つ馬が現れることを祈らないでもないが、
そのことにどれだけの価値があるのだろうかとも思う。
【今日のまとめ】
ドバイWCもBCも勝っているのだから。というわけで。
- 2022/03/27(日) 23:47:26|
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