ある人物が、自身の差別的な発言がきっかけで所属する組織との契約を解除されたというニュースを目にした。
そのニュース自体はどうでもいいが、
そのニュースに対して、「他にも同じような発言をしている人物は多くいるのに、この人だけを処分するのはおかしい」という趣旨のコメントが多く寄せられているのが印象的だった。
まず、公的機関でない私人である一般団体による処分には法の一般原則は妥当しないので、
当然ながら比例原則は及ばない。
同等の違反行為をした他の人にしていない処分をある人にのみ行ったとしても、それは組織の裁量の範囲内だ。
そして、それを脇に置いて話すとしても、
そもそも、「他にも同じような発言をしている人物は多くいるのに、この人だけを処分するのはおかしい」という理屈に違和感がある。
「他に同じ行為をしている人間を処分していないから、目の前で違反している人間を見逃す」という行為が正しいなら、
高速道路での速度違反の取り締りなど、一切行えなくなってしまう。
組織側にとっても決してノーリスクではない処分をあえて行うという厳しい決断を、
うわべだけ眺めて「おかしい」と即断してしまう行為こそ、「おかしい」のではないかとオレは思う。
【今日のまとめ】
ほとんどは言い訳なのだろうが。というわけで。
- 2022/02/19(土) 23:29:53|
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