夫婦の同姓を定める民法の規定は合憲だとする最高裁の判決が出たとニュースで目にした。
裁判所の判断のターゲットは、「夫婦同姓の是非」ではなく、「当該規定が憲法に違反するか否か」だ。
そうすると、どうやっても合憲になるのは目に見えているので、この判決には驚かない。
「夫又は妻の氏を称する」という規定それ自体は男女平等なので、
あくまで憲法判断という枠組みでは、合憲になってしまう。
もっとも、合憲だからその規定が正当だとか、法改正が不要であるという話ではない。
ここは混同されがちだが、
憲法に違反しないということと、現代においてそれが合理的であるということはイコールではない。
憲法には反しなくとも、立法府の判断で改正された法律はいくらでもある。
そうしたことから、オレは、選択的夫婦別姓は遅かれ早かれ確実に導入されると考えている。
どうせなら、戸籍というシステムも同時に廃止してもらえるとありがたい。
あたかも戸籍は必要不可欠なもののように言われているが、
アジアのごく一部でのみ通用するガラパゴスなシステムにすぎない。
せっかくマイナンバーがあるのだから、そちらで一元管理すればいい話だ。
国の仕組みを大きく変えることは一朝一夕では難しい。
それは民主主義のいいところであり、悪いところでもある。
【今日のまとめ】
単純に「投票には行こう」で片付けられないのがまた難しい。というわけで。
- 2021/06/24(木) 22:28:09|
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