東日本大震災からきょうで10年らしい。
被災したときに着ていたコートがまだ現役なので、
10年という月日が経ったことには驚きを感じる。
「あの頃の自分と何が変わったか」とあらためて考えてみても、
オレは特に何も成長していないと思う。
それが良いことなのか悪いことなのか、オレにはよくわからない。
毎年書いていることだが、「震災を忘れない」というフレーズには違和感を覚える。
オレは、震災は忘れてもいいと思っている。
忘れたら、思い出せばいいだけだ。
そして、そのことこそが、忘れないことよりもずっと重要だとオレは思う。
いつでも思い出せるように、震災の記録をアーカイブしておき、
忘れたら、それを参照すればいい。
そうすれば、震災を擬似的に追体験でき、常に危機感を失わずにいられる。
あのときの恐怖に慣れてしまうより、そのほうがよほどいい。
これから100年も経てば、東日本大震災を体験した人間はいなくなる。
そもそも体験していない人たちにしてみれば、「忘れない」も何もない。
その時代の人々に震災を語り継ぐには、「忘れない」のではだめだ。
彼らが新しく震災について知ることのできる環境を、オレたちは作らなければならない。
だから、オレは忘れることを恐れない。
【今日のまとめ】
そう言いながらも覚えているのだが。
というわけで。
- 2021/03/11(木) 21:12:57|
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