怠惰と汗と現実と一個おきに空いた席

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一個おきに空いた席

帰路、電車に乗った。
全体的に空いているのだが、どうにも座りにくい。
ロングシートに座る人々が、綺麗に一個おきに間隔を空けて座っているのだ。

むろん、空いている席に座ってはいけない道理などない。
遠慮なく座ればいいのだが、
オレの中の日本人的な部分が邪魔をし、結局は座らないという選択をした。

すべての席が綺麗に一個おきに空いているという調和を乱したくないし、
このコロナ禍において、意識的に社会的距離を取っているかもしれない人たちの精神も乱したくない。
和を以って尊しとなす精神に照らせば、ここでやすやすと座れない。

周囲の人々も立っていたので、やはり座りにくかったのだろう。
オレだけが例外でないことに安堵しつつも、この安堵もまた日本人のそれである
(外国人がどうかは知らない。
もしかしたら外国人でも同じなのかもしれないが、
少なくとも典型的な日本人がそうであることは間違いがない)。

結局、途中の駅で数人が降り、均衡が崩れたので、
そのタイミングでオレは座った。
誰かに迷惑をかけたわけでもないし、まあいいだろうと思った。

【今日のまとめ】
別にネトウヨではない。

というわけで。