ジャパンカップが終わった。
想像を超える内容のレースだった。
オレは個人的に、三冠馬がすべて「飛ぶ」パターンもあり得ると踏んでいたのだが、
そんな愚かな予想をした自分を殴りつけたくなるほど、現実はきれいに収まった。
ヨシオは名付け親の魂を背負ってしっかりと出ていき、
それに刺激されたかのごとく大逃げを打ったキセキの生み出した厳しい流れ。
「自分には来週もあるから」と言わんかのごとく、ヨシオは3コーナーで退場した。
直線、アーモンドアイがワンテンポ待って淡々と前を捉えるのはいつもの動き。
一番熱かったのは、直線の入り口でコントレイルとデアリングタクトが併せながら外を追い込んでくるシーンだった
(デアリングタクトは途中で内に入っていったが、この馬は狭いところに入れたほうがいい理由でもあるのだろうか)。
キセキがまだリードを保っていたのでカメラワークが遠巻きになったのが残念だが、それもまた競馬だ。
「府中ばかり使う」という己のスタンスを貫きつつ、それでいて最強を証明したアーモンドアイ。
これだけ強ければ、もはや、「府中だけ」とか、「有馬も勝たないと認めない」とは言わせないだろう。
アーモンドアイの強さの一方で、コントレイルもデアリングタクトも強かった。
特にコントレイルは、厳しいローテーションで出走した中での2着だ。
競馬にタラレバは厳禁だが、アーモンドアイが天皇賞をラストランにしていれば...と思う人もいるかもしれない。
確かに、今後コントレイルやデアリングタクトがいくら大レースを勝っても、
「この前にアーモンドアイがいたんだよな」と言われてしまうという点では、少し不憫だ。
もっとも、彼らは3歳馬であり、まだ成長できる。
まだ、「史上最強馬」の称号を奪い取るかもしれないだけの素質が、この2頭の三冠馬には眠っている。
このレースを現地で観られなかったことが、今年もっとも寂しい出来事かもしれない。
そう思ってしまうほどの名勝負が、ここにあった。
【今日のまとめ】
来週はヨシオを穴狙い。というわけで。
- 2020/11/29(日) 23:18:59|
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