ヨシオという馬が、来週のジャパンカップに登録している。
ヨシオの所属する森厩舎がよく行う、少しでも金を稼ぐための記念出走であると言われており
(一昨年の弥生賞に出走したヘヴィータンクがその一例だ)、
メンバーのレベルを考えても実際のところそうなのだろう。
しかし、ヨシオはデビュー時から応援していた馬なので
(当時、このブログに
エントリも書いた)、
もしヨシオが本当にジャパンカップに出走するなら、胸が熱くなる。
JRAの育成牧場で生まれたヨシオは、購入した仲山オーナーの名前を取り「ヨシオ」と名付けられた。
当初はその厳しいローテーションからインターネット上でネタ扱いされていたが、
毎回堅実な成績を収め、翌年にはついに勝ち上がる。
その後も、相変わらずの厳しいローテーションの中で着実に勝利を積み重ね、
2018年には交流重賞で2度馬券に絡み、今年の年明けにはオープン競走も勝利した。
途中、名付け親であり同じ名前を持つ仲山オーナーの死があった。
早逝したオーナーの名前を受け継ぎ、ついにはオープン馬となったヨシオ。
彼に2度騎乗したことのあるドイツのミナリク騎手は、落馬事故がきっかけで先日引退を発表した。
SNSで見た、ヨシオの馬上で微笑むミナリク騎手の写真をいまだによく覚えている。
ジャパンカップの出走メンバーの中には、丸4年勝利していない馬もいる。
その中で、今年オープンを勝利しているヨシオが出ることは、恥ずかしくもなんともない。
さまざまな人の想いを乗せて、ヨシオは初めての大舞台に挑む。
それは、たとえ記念出走であったとしても、笑うべきものではない。
【今日のまとめ】
現地で見られれば最高だったが。というわけで。
- 2020/11/22(日) 20:47:04|
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