GRAPEVINEのツアーが中止になった。
これまでは延期という発表だったが、
新型コロナウイルスの影響で広くライブそのものの開催に目処が立たなくなり、中止に至ったということだ。
もともとオレがチケットを持っていたツアーファイナルはオレの誕生日に開催される予定で、
偶然の一致でこそあるが勝手に祝われた気分で心待ちにしていたのだが、この結果となった。
もっとも、完全に悲しいかというと不思議とそうでもなく、
なぜだか少しほっとしている自分がいる。
今般のこの状況下で仮にライブが決行されたとして、
それを思い切り楽しめるかというと、きっとそうはいかないからだ。
感染の心配をしながら、暑苦しいマスクをして、場合によっては座ったままライブを見てというのでは、
いくら大好きなバンドの演奏であっても完全に楽しめる気はしない。
それなら、状況が落ち着いてから楽しむほうがいい気がしてくる。
しかし、果たして、「状況が落ち着く」というのはいつなのかという話にもなる。
コロナ禍の前に戻ることを指すのであれば、そんな日は二度と来ない気もしている。
「新しい生活様式」の下で、これまでよりもチケットの枚数を減らし、一枚あたりの単価を上げ、
観客同士の間隔をとった形で開催されるライブが、きっと「状況が落ち着」いたあとのライブになるのだろう。
それを楽しめるかという話だが、きっと、いざ行ってしまえば楽しめるのだろう。
そのうちに慣れていく。
だが、その変容になじめない人間が出てくるのは確実で、
それは観客もそうだが、演者側も同じだろう。
音楽やライブという文化が消滅することはないが、今後それは確実に変わっていく。
変化はいつも急で、その変化を許容できた者だけが生き残り、評価されていく。
オレや、オレの好きなバンドは、生き残ることができるのだろうか。
【今日のまとめ】
配信でもそれはそれでいいが。というわけで。
- 2020/06/15(月) 22:25:46|
- 日記
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