先日、田舎で月8000円の生活をしている人についての記事を目にした。
インターネットで話題になっていたので、読んだ人も多いだろうし、
知らない人は検索すればすぐに出てくるだろう。
その人がどこに住もうが月にいくらで暮らそうがオレはどうでもいいが、
記事の中でその人が言っていた言葉が引っかかった。
生涯で2億円稼いでも1億円しか使わずに死んだら、1億円無駄に働いてしまったことになる。
その人はそう言ったのだ。
言うまでもないが、これは資本主義社会を否定するに等しい思想だ。
国民の一人ひとりが稼ぎ、納税し、消費することで、国が富み、経済が循環する。
仮に2億円稼いで1億円しか使わずに死んでも、
その1億円は、家族が相続したり、国庫に帰属するなどして使われるので、無駄な金では決してない。
もし国民のすべてがこの人のような考え方を持つに至れば、国力は衰え、この国は滅びるだろう。
個々人の能力や体力に応じて稼げるだけ稼ぎ、その金を消費する、
それが資本主義社会の前提なのだが、
この人は、意識的か無意識的かは知らないが、それに真っ向から反発している。
勘違いしないで欲しいが、オレはこの人を否定したり糾弾しようとは思っていない。
単に、無駄な消耗だと思うだけだ。
話は逸れるが、
そもそも、「田舎に住みたい」という考え方自体、
国土の平均的な発展を否定し、過疎や都市部への集中を肯定する思想だ。
思想自体はその人の自由だが、
それは国家にとってプラスであるはずがない。
オレは「この国は終わりだ」という論調にすぐ持っていこうとする人間が嫌いだが、
終わりというより衰退ということなら、なるほどそれは正しいのかもしれないと感じた。
【今日のまとめ】
節約については見習いたいが。
というわけで。
- 2020/01/13(月) 22:34:29|
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