信州健康ランドに友人と一泊し、翌朝に再び風呂とサウナを味わってから出発する。
塩尻の朝は肌寒いが、雪はまったくなく、思ったほどではない。

ホテルの部屋でそれとなく検索していた、「そば処ふじさと」へと車を走らせる。
長野県には自販機コーナーはないと思っていたが、うどん・そば自販機が存在するようだ。


健康ランドから1時間強、高速道路と峠道を走ってたどり着いたのは、少し寂れた雰囲気のロードサイド型のそば屋だった。
駐車場に自販機コーナーがあり、そこに富士電機のうどん・そば自販機が鎮座しているのが、車内からでもはっきりとわかる。
お店の方は休業日のようだ。
自販機が動いているか心配だったが、
お金を入れると金額のデジタル表示がしっかり点灯した。
250円を入れ、「天ぷらそば」のボタンを押す。

25秒のニキシー管カウントが終わると、「チン」という音とともにそばが取り出し口に現れる。
機械の調子が悪いのか、つゆがかなり多めに注がれ、取り出し口から溢れてくる。
溢れる熱いつゆに注意しながら、そばを取り出して食べる。

お湯が出過ぎているせいかやや薄味だが、これはこれでいい。
そばはおそらくお店で打っているもので、ジャンクな自販機そばとは一線を画している。
蕎麦粉の風味豊かで、つゆやかき揚げの甘みもしっかり引き立てる。
静かな冬の空気に打たれながら屋外ですする信州そばは、絶品というほかなかった。
まったく予定になかった自販機そばを、この長野の旅で食べられるとは思いもしなかった。
車での旅は、こうした自由度も魅力のひとつだ。
【今日のまとめ】
スタッドレスすらいらない旅だった。というわけで。
- 2019/12/17(火) 13:12:05|
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