明日はジャパンカップだ。
しかし、海外からの招待馬は一頭もいない。
むろん、こんなジャパンカップは初めてだ。
JRAでは賞金の増額を検討しているという噂も聞かれるが、それはもちろん見当違いだ。
レース当日に雨が降って出走を取り消すような国の馬は、
勝てないレースには、いくら賞金が高くても出走しない。
強力な日本馬、そして「ガラパゴス馬場」とも言われるタイムの速い馬場。
ジャパンカップは、もはや欧米、とりわけ欧州の馬にとって、異種競技のようなレースとなってしまった。
もっとも、これは日本競馬のひとつの成果でもある。
1980年にジャパンカップが創設された目的は、日本馬、そして日本競馬のレベルを上げることにあった。
海外の強豪馬に「来てもらい」、まだ全く力の及ばない日本馬をあえて競わせることで、
日本競馬に足りないものを学び、そして海外競馬に追いつくことが目的だったのだ。
それから40年近くが立ち、いまや日本馬は世界で通用するレベルになった。
いや、「通用する」を超えて、同じかそれ以上のレベルに達している。
凱旋門賞こそ勝てないが、ヨーロッパのGIを制する馬も複数現れた。
そのような状況下では、ある意味、もはやジャパンカップは「必要ない」。
馬場の問題も多分にあるが、海外の強豪は、ジャパンカップに出ても勝てないから来ないのである。
海外競馬に追いつくという目標は既に達成された。
それが、今回の外国馬ゼロという現状に現れている。
ジャパンカップの存在自体を見直す時期が来ているとオレは思う。
もはや、招待レースである必要もないだろう。
施行時期、レース名、条件などさまざまな観点から変更を検討していくことこそが、
日本競馬の次のフェーズを見据える上で必要なものだ。
【今日のまとめ】
◎ルックトゥワイス。というわけで。
- 2019/11/23(土) 23:01:59|
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