人が死んでも物は残る、とよく言う。
オレもそう信じていたが、それは少なくとも絶対ではないと知った。
今回の事件では、人も死に、彼らが作った作品も失われてしまった。
オレは秋に行われる二年に一度の京都アニメーションのイベントに行くのを楽しみにしていたが、
ほとんどの原画や資料が失われた現状では、果たしてイベントが開催されるのかどうかわからない。
少なくとも、当初に意図していたイベントにはならないだろう。
そもそも、制作が予定されていた作品が、今後作られるかどうかももはやわからない。
生き残ったスタッフがこれまでの数倍の負荷をかけられて辛い想いで作る作品は、オレはあまり見たくない。
それなら、作らなくていいと思ってしまう。
以前オレは、「人が数十人死んだ事件より、一人死んだ事件の方が精神のダメージは大きい」と考えていたことがある。
犠牲者が一人のほうが、その人についてより考えてしまい、気分が重くなるからだ。
だが、今回の事件では、直接の知人ではないが、
名前も、中には顔も知っている人が数十人、一気に死んでしまった。
それは、一人が死んだ事件において受ける精神的なダメージを数十倍にするだけだった。
オレは、人が死んでも比較的冷静にしていられるタイプの人間だ。
だが、さすがに今回は、そうはいかなかった。
- 2019/07/20(土) 09:12:04|
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