2012年に作ったミニアルバム「愛って暗いね、ナハトムジーク。」に収録した、「断腸の思いでキスを」という曲がある。
この曲の間奏とアウトロのサックスは、山田ワープさんによるものだ。
山田さんといえば電子楽器EWIを吹くことで有名だが、彼はサックスの奏者でもあった。
2012年の夏ごろ、山田さんに「サックスのソロを吹いてくれないか」と頼んだところ、彼はすぐにそれを快諾してくれた。
暑い中、当時川越にあったアレンジャーのナメさんの自宅兼スタジオにサックスを持って立川から来てもらい、その場でレコーディングした。
「うまく吹けるかわからない」と謙遜しながらもそのプレイは素晴らしいもので、
それは音源を聴いてもらえればわかると思う。
オレは、ソロ部分のメロディの指定も一切しなかった。
いま思えば乱暴だったが、山田さんは嫌な顔ひとつせず、「考えてきた」というメロディを吹いてくれた。
それは結果として、この曲を形作る重要な要素になっている。
※14:40辺りから。
2014年になり、トーニャハーディングのレコード「spa wars」のリリースパーティーにオレが出演することになったとき、
DJ枠で出演していた山田さんに、この曲でEWIのソロを吹いてもらった。
ギター弾き語りとEWIという組み合わせは絶妙で、音源版とはまた違ういいアレンジになった。
結局、山田さんと演奏で共演できたのは、この「断腸の思いでキスを」だけになった。
昨年出した「主に、オレの望みと喜びで。」でも彼に依頼することを考えたのだが、
彼が大阪に行ったこと、スケジュールの都合などから、結局は頼まずに終わってしまった。
そのことを後悔しても仕方がないし、実際後悔していない。
いまは、この曲が音源として残り、山田ワープの音を永遠に再生できることを喜ぶべきだと考えている。
どちらも無料で聴けるようにしてある。
オレの歌はどうでもいいから、山田ワープの音だけでも聴いてほしい。
【今日のまとめ】
また大吉山に登りましょう。というわけで。
- 2019/06/23(日) 22:14:39|
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