「Googleの検索では、10年前のサイトは表示されなくなる」という話を先日耳にした。
以前から指摘されていたことなのでもともと知ってはいたが、やはりそうなのかと思った。
「インターネットは集合知だ」というような論が以前は盛んに巻き起こっていたが、
誰もが頼るGoogleがこれでは、とても集合知になどなるはずがない。
書物を読むか、各々が情報を記録し、定期的に共有する以外にない。
たとえば、オレの出自にも関係する「谷中上がり」という単語もそうだ。
この単語を知っている人間はもはやほとんどいない。
かつては、「谷中上がり」で検索すると、旧谷中村出身の男性がその単語と差別について語る新聞記事がヒットしたが、
いまやGoogleで検索しても、そのサイトは少なくとも上位には表示されない
(もしかすると、新聞社のほうが記事を削除してしまったのかもしれない)。
そこに何らかの意図があるわけでは当然ないだろうが、
意図があろうがなかろうが、こうして歴史に葬られてしまう事実は、「谷中上がり」以外にも無数にあるはずだ。
少なくとも、「谷中上がり」については、オレは語り継いでいく。
ほかの人々にも、それぞれの語り継ぐべき事実や言葉があるはずだ。
それを語り継ぐ行為は、言うまでもなく、無駄な消耗の対極にある。
【今日のまとめ】
「ファミリーヒストリー」に出たい。
というわけで。
- 2019/05/19(日) 21:57:14|
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