オレの尊敬する友人である
むかどん君のエントリを読んだ。
まさにその通りだと思う。
一度死んでいれば、いまの人生はロスタイムのようなものだ。
本来はないはずの人生なので、怖いものは特にない
(もちろん、怖いものが全くないわけではないが、そういう心持ちでいられる)。
もし失敗しても、それで元々なのだ。
オレも、死んだとまでは言えないが、一度終わった人間だ。
29歳無職、司法試験5回失敗、アルバイト経験すらまともになし。
吃音で、自分の名前も満足に名乗れない。
あるのは持ち家と、それにかかる年数十万円の固定資産税だけ。
5回目の司法試験に落ちた瞬間、オレは完全に終わったと思った。
終わったので、とりあえず動いてみることにした。
死ぬのは、もう少しして、完全に生活費が底をついてからにすればいい。
しかし、なぜか、これまでより生きやすくなった。
終わったはずなのに。
これまでは、失敗できないという気持ちから用心深くなり失敗ばかりしていたが、
「どうせ終わっているので失敗してもともとだ」と思って行動し始めたら、あまり失敗しなくなったのだ。
司法試験の不合格の当日から人生初の就職活動を始め、二週間後には内定をもらった。
いい物を作っている、いい会社だ。
給料は同世代の平均で考えれば高くもないが安くもなく、29歳元無職にしてはかなり恵まれた額をもらえている。
仕事では周りに迷惑をかけているが、
オレはどうせ終わった人間なので、怒られても大してダメージは受けない。
迷惑をかけて当たり前の能力しかオレにはないからだ。
むしろ、それでもたまに言ってもらえる感謝の言葉がありがたい。
会社をクビにならない限り、少なくともオレは死なない。
「生き抜く」というオレの人生の目標は、今のところ何とかなりそうだ。
たとえクビになったとしても、オレは怖くない。
それが本来の終わったオレの人生だからだ。
強いかどうかはともかく、オレの人生は終わったおかげで楽しくなった。
【今日のまとめ】
会社への恩義。というわけで。
- 2019/04/20(土) 20:00:00|
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