オレは毎朝電車通勤しているが、
当然ながら、電車の中には、いろいろな人が乗っている。
電車の中は社会の縮図だ。
たまに見かける人で、完全防備の体勢で眠っているおじさんがいる。
正確には、完全防備すぎて、おじさんなのかどうかもわからないのだが、おそらくおじさんだ。
分厚いダウンのコートをまとい、顔はスヌードのようなもので完全に覆われている。
さらにニット帽を被り、両手はコートの中に突っ込んでいる。
肌の露出している部分が一箇所もない。
オレは家でアイマスクをつけて眠っているが、家でさえこのおじさんよりも露出は多い。
このおじさんは、「電車は寝る場所」と決め打ち、万全の体制で眠っているのだ。
そのくせ、いつも決まった駅で起き、スヌードを下ろして顔を少し現して降りていく。
熟睡していると思いきや、きちんと気を張っているのだ。
そのプロ意識の高さに、思わず脱帽する。
他にも面白いおじさんがいる。
いや、面白くはないし、これまた音の発生源が不明なのでおじさんかどうかわからないが、おそらくおじさんだ。
いびきが凄まじいのである。
オレは電車ではイヤホンを常に装着しているが、その音の壁を突き破る轟音のいびきを放ってくる。
車両全体が、このおじさん一人によってさながらボイラー室のような様相を呈する。
しかも乗車時間が長く、數十分にわたってそのボイラー室のようないびきが続くのだ。
あまりにうるさいので、別のおじさんが怒り出すのではないか心配だったが、そのようなことは起きなかった。
もっとも、いびきは自覚できないだろうから、注意したところで仕方ないのだが。
きれいな女性が乗っているとかそういうことよりも、電車では面白いおじさんを見つけるほうが楽しい。
【今日のまとめ】
帰りの電車で降りないおじさんは嫌いだが。というわけで。
- 2019/01/30(水) 18:44:13|
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