先日、祖父が亡くなった。
入居していた老人ホームで、深夜3時頃、眠るように亡くなった。
93歳だった。
祖父は大正生まれだったので、
あと半年ほど頑張れば4つの元号をまたぐことができたのが惜しいが、
充分に大往生といえるだろう。
最期までしっかりと介護してくれたホームの職員には頭が上がらない。
病気で腰が曲がり、晩年は歩くこともままならなかったが、
目や耳はよく、最後まで車椅子以外の器具に頼ることはなかった。
ときには意識がはっきりしないこともあったが、
認知症というものでもなく、最後までオレのことは理解してくれていた。
そんな祖父を施主として無事に送ることができたのは、うれしいことだ。
祖父との思い出は数多く、当然すべてを書けるはずもない。
その中で、なぜだか最もはっきりと思い出すのが、
小学生の頃に祖父と一緒にアメ横に行き、
そこで海外版のハイパーヨーヨーを買ってもらった思い出だ。
その紫のヨーヨーは、いまでもオレの部屋にある。
人はいつか死ぬものだし、
祖父は健康に長生きしたから、特別な悲しみはない。
むしろ、平成の終わりに、こうした形でオレが家を継ぐということへの責任感のほうが強く感じられる。
いま思えば、祖父は、オレが就職し、収入を得るようになったのを見届けて、この世を去ったのかもしれない。
これまで散々迷惑をかけたが、
いまなら、後継ぎとして少しは格好をつけることができると思う。
無駄な消耗を避け、オレも祖父のように長生きしたいところだ。
【今日のまとめ】
100歳の壁は高い。というわけで。
- 2018/12/07(金) 20:00:00|
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