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電車マネーも電子書籍も老人向けだ

先日、ある高齢者のタレントが、昨今の電子マネーの隆盛について批判的な論調のコメントをしているのを目にした。

オレはそのタレントの意見それ自体はどうでもいいのだが、
おそらく、似たような感想を抱いている高齢者は少なくないのではないかと思う。

「電子マネーはハイテクなもので、ローテクな現金の方が老人には使いやすいのだから、電子マネーばかり推すな」
というのは、いかにもステレオタイプな高齢者が抱きそうな考え方だ。

だが、これは無駄な消耗である。
電子マネーの方が、高齢者には使いやすいし、優しいからだ。

よく、スーパーマーケットのレジで、小銭の支払いに手間取っている高齢者を見かける。
ひどいときは、小銭入れの中身をぶちまけ、店員に一緒に数えさせたりもしている。
目が悪く、手先も震える高齢者は多いのだから、小さな小銭で払おうとすれば、こうなるのは目に見えている。

だが、電子マネーであれば、こんな面倒なことは起きない。
カードをタッチするだけで支払いが可能で、小銭のお釣りも発生しない。
チャージも、店員に札を渡すだけで完了するので、特に難しい機械の操作は必要ない。
実際、高齢者でも、このことを知っている人間は、若者以上に電子マネーを使いこなしている。

おそらく、「電子」という言葉のイメージだけで、本当は自分たちにとって楽なものを敬遠しているのだから、
これは無駄な消耗以外の何物でもない。

これは、電子書籍についても同じだ。
電子書籍は、紙の本と異なり、基本的に、自由に文字やイラストを拡大できる。
目の悪い老人は、電子書籍のほうがより便利だし、操作も大して面倒ではない
(電子マネーのチャージに比べれば大変かもしれないが、それでも、コンピュータのセットアップのような複雑な作業は必要ない)。

こうやって見ていくと、電子マネーも電子書籍も、むしろ高齢者のためのツールのような気さえしてくるが、
それにもかかわらず、冒頭のタレントのような高齢者がいる。

無駄な消耗を続けている人間は淘汰されるが、
高齢者が淘汰されたところで社会的ダメージは少ないようにも思える。

だが、人口の多くを占める高齢者のステレオタイプな意見が、電子マネーや電子書籍の普及を阻害しているのだと考えれば、
やはり、それは、放っておける問題ではないということになる。

【今日のまとめ】
ナナコの高齢者普及率の高さ。


というわけで。
  1. 2018/10/13(土) 10:12:48|
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