凱旋門賞にクリンチャーが挑戦し、惨敗した。
武豊は海外のレースでは常に勝ちにいく競馬をするが、今回も、位置取りは完璧だった。
少なくとも、直線に入った時点では、勝てる位置にいた。
あとは、クリンチャーの能力とパリロンシャンの馬場への適性次第だったが、
残念ながら、少なくとも後者がクリンチャーには欠けていた。
よく、「世界の壁」という言葉を耳にするし、クリンチャーの調教師もそれを口にしていた。
オレの何百倍も競馬を知っている調教師が口にした「世界の壁」は別の意味であるかもしれないが、
少なくとも、一般の競馬ファンが口にする「世界の壁」など、存在しないとオレは思う。
日本の競馬と欧州の競馬には、レベル面での差はない。
「日本だって負けていない」などではなく、完全に同等であるとオレは思っている。
ジャパンカップに来る欧州の馬が日本の馬にまったく歯が立たなくても、
オレたちは「日本の競馬の方が欧州の競馬よりレベルが高い」などとは少しも思わないが、
凱旋門賞で日本の馬が勝てないのも、それと同じことで、単に適性の問題でしかない。
単純に、適性のある馬を連れていけば、いつか日本の馬が凱旋門賞を勝つことは可能だ。
日本のホースマンが昔から悲願としてきた凱旋門賞の勝利を目指すことは、素晴らしいことであると思う。
オレも、その瞬間をいつの日か見たい。
だが、そうした瞬間があったとして、それは、「日本の競馬のレベルが欧州に追いついた」瞬間ではない。
既に、それは達成している。
【今日のまとめ】
BCクラシックの方が難易度は高そうだが。というわけで。
- 2018/10/08(月) 09:57:39|
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