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死の恐怖と無縁な幼児

先日、行方不明になった2歳の男児が、ボランティアの男性により救助されたというニュースが世間を賑わせた。
無事に発見されて何よりだし、救助した男性の経験に裏打ちされた嗅覚も見事だった。

オレが何より驚いたのは、救助された2歳児が、食事も与えられない状況下で、3日間近く無事に生き延びたということだ。
人間、災害時などにおいては3日を超えると生存が厳しくなるとされるが、
彼は2歳でありながら、それに近い時間を大きな怪我もなく生き延びたのだ。
それも、真夏の過酷な環境下においてである。

オレは、彼が幼児ゆえに「死の恐怖」と無縁だったからこそ、生き延びることができたのではないかと思っている。

物心がついた人間であれば、遭難した際に真っ先に感じるのが、死の恐怖だ。
食料も通信手段もない状況で遭難し、このまま誰にも発見されなければ、自分はそう遠くないうちに死んでしまう。
そのようなリアルな恐怖が精神を蝕み、純粋な肉体的疲労以上のダメージを身体に与える。
その結果、生存が難しくなる。

だが、今回の幼児は、おそらくそのような恐怖を抱くだけの精神的成熟には至っていなかったはずだ。
死の恐怖を知らないから、彼にとってそれは存在しなかったのだ。
その結果、一歩間違えれば死んでしまう可能性もあった状況下において、大きな消耗もなく生還できたのだろう。

オレたちは死の恐怖を知ってしまっているから、万一遭難した際、彼のように生き延びることはきっと難しい。
だが、知らないふりをすることで、彼を見習うことはできる。
精神的なダメージが大きい状況でこそ、あえて無邪気に振る舞うことで、ダメージを抑える。
これは、無駄な消耗を避けるという観点からも合理的な選択だ。

【今日のまとめ】
リアルゴールド赤ちゃんも見習いたい。

というわけで。
  1. 2018/08/26(日) 20:00:00|
  2. 日記
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