先日、SNSで、「旅」をするということに懐疑的な意見を投げかける投稿を目にした。
端的にいえば、「旅をしても、結局得られるものは特にない」という内容で、
それ自体はいかにも陳腐な意見であるが、理解できないこともなかった。
そもそも、何かを得ようとして旅に出るような人間が、何かを得られるはずがないからだ。
まあ、そんなことはどうでもいいのだが、
「旅」と「旅行」は別だとオレは思っている。
「旅」は海外などに数週間にわたって滞在し、その地の文化や価値観に触れるなどの崇高な目的を持ったものだ。
他方で、「旅行」は、国内や、ハワイやシンガポールなどの観光地化された海外への短期間の滞在で、
あくまで観光を目的としたものであるとオレは理解している
(これはオレの考えにすぎず、辞書的には「旅」も「旅行」も似た意味だろう)。
その意味では、オレは「旅行」しかしたことがない。
オレは国内のどこかに短期間行き、うまい食べ物を食べたり、いわゆる「聖地」に行ったり、サウナに行ったりして楽しむ。
そこに、その地の文化や価値観に触れるという崇高な目的はない。
そんな旅行に行った時の楽しみとして、ホテルに宿泊するというものがある。
ホテルに宿泊すること自体が、旅行のひとつの目的になっているのだ。
むしろ、旅行にでも行かないとホテルに泊まれないから、旅行をしているとすら思える。
出張で日常的にホテルを使う人にはわからないかもしれないが、
そうでない人間にとっては、ホテルに泊まるというだけでも、非日常的な一大イベントなのである。
よく、地方に旅行に行くと、現地の知人が家に泊めてくれるということがある。
それは大変ありがたいことだし、実際お世話になることもあるのだが、結局のところ、精神的なコストが高い。
他人の家なので気を遣うことになるし、だらしなく過ごすことはできない。
オレはホテルに泊まる際は出発ぎりぎりまで全裸かパンツ一枚で過ごす
(カプセルホテルでは全裸は無理だが、館内着でいるだけでもだいぶ楽だ)が、知人の家でそんなことができるはずはない。
また、オレは朝風呂派だが、朝にシャワーを借りるのも気後れする。
そうした意味で、金銭的には安くついても、総合的には高くつくという印象になる。
やはり、旅行ではホテルに泊まるのが、
楽しみという意味でも、総合的なコストという意味でも一番なのだ。
これは、無駄な消耗を避けるというオレのスタンスにも合致する。
【今日のまとめ】
久々にサウナでないビジネスホテルにも泊まりたい。というわけで。
- 2018/08/22(水) 20:00:00|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0