
久しぶりに崎陽軒の「シウマイ弁当」を食べた。
久しぶりと言ってもおよそ三ヶ月ぶりだが、三ヶ月でも「久しぶり」だと感じる程度にはよく食べている弁当だ。
パッケージの中心には「御弁当」と大きく書かれ、「シウマイ」の文字は小さい。
崎陽軒は他にもさまざまな弁当を販売しているが、他の弁当のパッケージの中心には商品名が書かれ、「御弁当」とは書かれていない。
つまり、商品名こそ一応「シウマイ弁当」だが、これはいわゆる崎陽軒の「ザ・御弁当」なのである。
この「ザ・御弁当」感こそが、ベーシックでシンプルなものを好むオレにとってはありがたい。
シウマイ弁当はひとつのノームコアであるとも言えるだろう。
シウマイ弁当は、十人いれば十通りの食べ方がある。
いや、同じ人でも時と場合によって違う食べ方をするかもしれないから、十人いれば千通りや万通りの食べ方があるともいえそうだ。
シウマイ弁当には8個の俵型のブロックにセパレートされた白米が敷き詰められているが、
多くの人は、この白米1ブロックにシウマイ一個を対応させて食べるだろう。
白米がいらない人はわざわざシウマイ弁当は買わず、普通のシウマイを買うだろうから、これはほぼ間違いない。
しかし、白米が8ブロックあるのに対し、シウマイは5個しかない。
この「白米1ブロックにシウマイ一個」の食べ方だと、どうしても白米が3ブロック残る。
仮にシウマイ一個に白米1ブロックも食べないという人がいたとしても、いずれにせよ白米は残るのだ。
主に、この残り3ブロックをどのおかずとともに食べ進むかという点において、十通りや千通りや万通りに分かれることになる。
ここに、各人の性格が出る。
計画性のある人や几帳面な人は、白米とおかずが同時に終了するように食べ進める。
計画性のない人やがさつな人は、このバランシングがうまくいかない。
あるいは、初めからバランシングを取ろうとしていない。
別にそれがいけないという話ではないのだが、とにかく、そういう性格が出るのである。
オレは、計画性があるとか几帳面であるかはともかくとして、自分で決めたルールは守る性格なので、白米とおかずが同時に終了するように食べる。
基本的には、最後に残るおかずは、あんず・唐揚げ・シウマイ一個・梅干しだ。
そこに至るまでの順番は時と場合にによって異なるが、残るのはこの4種である。
残された白米とともに唐揚げとシウマイを食べ、あんずと梅干しをそれぞれ単独で食べて口直しをする。
これはオレのルールなので、他の人がどうであるかは知らないし、他の人がこれと違っていたからと言って糾弾するつもりもない。
最初にいきなりあんずを食べてしまう人もいれば、最後に残るのがカマボコと筍と紅生姜だという人もいるに違いない。
だが、それはその人のやり方なのであって、それで構わないのである。
こういう話は、シウマイ弁当の具が決まっているからこそ湧き上がるものだ。
野球が9人、サッカーが11人でそれぞれプレーする競技であるように、シウマイ弁当の具もそのメンバーと数が決まっている。
すなわち、野球やサッカーに作戦があるように、シウマイ弁当の食べ方にもいろいろな作戦があるということだ。
このような話をしていると、先ほどシウマイ弁当を食べたばかりなのに、新たなシステムを試してみたくなるから困る。
さて、次のテストマッチはいつにしようかと考える。
【今日のまとめ】
横浜チャーハンはまた別の競技。というわけで。
- 2018/08/05(日) 21:37:12|
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