昨夜、日本のジェニアルという馬がフランスのG3を勝った。
ジェニアルは日本では500万条件のレースしか勝っていない馬だったが、難なく勝ってしまった。
過去にフランスでデビューして重賞や準重賞で活躍したのちに日本に移籍したジャムシードやサンデーピクニックの移籍後の戦績や、
海外経験が豊富で、今回もジェニアルに騎乗した武豊騎手の過去のコメントなどから、
「日本で条件レベルの馬でもヨーロッパの重賞で充分勝負になる」という想像は以前から各所でなされていたが、
今回のレースの結果で、それが実証されたことになる。
なぜその実証がこれまでなされなかったかといえば、それはヨーロッパの競馬の賞金が低いからだ
(今回ジェニアルが勝ったメシドール賞も、日本の500万条件レベルの賞金しかない)。
遠征費用もすべて自己負担であり、たとえ勝利しても赤字は免れない状況下でフランス遠征を決断したオーナーに敬意を表したい。
日本馬が海外のレースに出走することが、「挑戦する」と書かれることがよくある。
だが、これは間違っているとオレは思う。
「挑戦」というのは、格下の者が格上の者に挑むことを指す言葉だ。
日本の競馬のレベルはすでに一流であり、ヨーロッパやアメリカに追いついているので、「挑戦」するという関係にない。
単に適正の問題で、海外のレースに出走する日本馬がその国の環境やコースに合っているかどうかという問題があるだけだ。
ジャパンカップに海外の馬が出走することを「挑戦」と呼ぶ人はいないが、それと同じことだ。
30年前ならともかく、現在では、日本馬が凱旋門賞に出走しても、それは「挑戦」ではない。
今回のジェニアルの勝利が、日本馬が海外のレースに出走することを「挑戦」と呼ぶ人々を一掃してくれることを期待する。
【今日のまとめ】
賞金の安さはウイポで学んだ。というわけで。
- 2018/07/23(月) 23:04:51|
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