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怠惰と汗と現実と

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記録するということ

先日、地元の駅前にある老舗の喫茶店が閉店したという話を耳にした。

その店は、オレが以前にある賞に応募するために書いたライトノベル「なるこレプシー」で、
登場人物がアルバイトをしている店のモデルにした喫茶店だった。
「なるこレプシー」の作中にはもう一つ喫茶店が登場するのだが、
そちらのモデルにした大宮の「幹」という喫茶店も、数年前に閉店し取り壊されてしまった。

どちらもオレが勝手にモデルにしたというだけの話なのだが、やはり寂しい。
しかし、同時に、こうやって作品のモデルにしたり、撮影して画像としてアーカイブしておけば、
なくなった店や場所も記録として留めることができるのだということを改めて思い知った。
現に、作品を読み返せば、もう閉店した店にもまた出会えるのだ。

先日、GoogleフォトのアプリをiPadにインストールし、Mac内に入っている画像を一通りクラウドにバックアップした。
すると、撮影したこともほとんど忘れていたような数年前の写真が次々と画面上に表示された。
そこに写っている場所の中には、既に風景が変わってしまったり、なくなってしまったものも多い。
いまのところ、被写体が亡くなったということはないが、今後そういうことを起こってくるかもしれない。
写真として残しておけば、変わってしまったりなくなってしまった場所、
そして亡くなってしまった人にも再び出会える。
当たり前のことだが、そんなことをあらためて思い知った。

観光地で写真ばかり撮ることは、必ずしもいいことだとは評価されない。
自分の目に焼き付けた方がいい、という意見も理解できるところだ。
実際、名所を通り一遍のアングルで撮影するくらいなら、プロが撮影した絵葉書を買う方がいい。

だが、絵葉書にないような場所や、自分の身の回りの人間は、自分が撮影しない限り記録されない。
どんなにしっかりと眺めても、すべての思い出が記憶に焼き付けられるわけではないから、
やはり撮影できるときに撮影しておいた方がいいとオレは思う。
それは、無駄な消耗の対極にあるものだ。

【今日のまとめ】
ラーメンもすべて撮りたい。


というわけで。
  1. 2018/05/08(火) 22:29:08|
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