▲天ぷらそば(430円)。毎年この時期になると家の習わしで柴又帝釈天に家内安全の祈祷を受けに行くのだが、
その際に京成高砂駅ホームにある立ち食いそば屋で朝食をとるのがルーティンとなっている。
階段下のかなり狭い店舗だがスペースを有効に使っていて、詰めれば4人くらいは入れる。
オレは毎回、天ぷらそばを注文する。
おそらく、過去に何度か同じようなエントリを掲載しているはずだ。
蕎麦感の薄いチープな麺と、フニャフニャのかき揚げに甘いつゆ。
昔ながらのジャンクな味の天ぷらそばだ。
しかし、駅そばのクオリティが異様に向上しつつある現在では、このような駅そばはもはや貴重である。
そして、実際にオレが食べたいのは、そうした貴重なほうの駅そばなのだ。
上品なそばはちゃんとした蕎麦屋で食べればいいのであって、駅そばはジャンクなくらいでちょうどいい。
うますぎると、「隙間時間にとりあえず流し込む」という駅そば本来の役割が薄れてしまう。
だから、このくらいがベストだとオレは思う。
この天ぷらそばは、先日食べた横浜駅前の「きそば鈴一」の天ぷらそばによく似た味だ。
あれもシマダヤのチープな麺に柔らかいかき揚げが乗ったものだ。
そして、群馬の自販機店舗で食べる天ぷらそばも、やはりこのような味である。
それは、このようなジャンクな味のそばの需要がいまだ健在であることを意味している。
まずかったらもちろん話にならないが、うまさの方向性を間違え、客が求めない方向に進化すると、双方にとって不幸な結果につながっていく。
この高砂駅ホームのような駅そばは、無駄な消耗とは対極にある、オレたちの求める駅そばだ。
【今日のまとめ】
コロッケそばも食べたいが、年に一度なので選べない。
というわけで。
- 2018/05/02(水) 22:09:49|
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