ある市において、大相撲の土俵上で市長が倒れ、
救命に駆け付けた女性に対して行司が「女性は土俵から降りろ」とアナウンスした、というニュースを目にした。
緊急時にそのようなアナウンスをしたことが叩かれるのは当然だが、
女人禁制というしきたりそのものを叩くのは無駄な消耗でしかない。
フィールドが女人禁制であるのは高校野球でも同じことだ。
また、緊急時に行司がそのようなアナウンスをしたことが叩かれるのは当然だとしても、
それを叩くことで何か意味があるのかというと、そのようなこともない。
行司は若い内から部屋に所属し、極めて閉鎖的な社会における常識を叩き込まれる。
土俵は神聖な場所で、どんな場合であっても女性が踏み入ってはいけないということが、彼らの常識となる。
彼らにとっては、「緊急時は女性が入ることもやむを得ない」というオレたちの認識がむしろ非常識なのだ。
米英や日本が悪の国家であると教え込まれた北朝鮮の国民に「それは違う」と諭しても無意味なのと同じで、
一度「常識」として教え込まれたものを改めるのは難しい。
叩いても無駄であるし、きっといくら説明しても行司は理解できず、今後も同様のアナウンスを続けるだろう。
行司のアナウンスがオレたちにとっては非常識で、それを不快に思う人間や当事者がいるのは当然のことだ。
だが、行司のアナウンスには拘束力はないので、
今後同様の事態が起きた場合は、アナウンスを無視して治療を続けるほかない。
一部では「男性の医療従事者を常駐させるべきだ」という声もあるようだが、それは本質ではないし、無駄な消耗だとオレは思う。
【今日のまとめ】
逆ハーバルエッセンス。というわけで。
- 2018/04/07(土) 20:00:00|
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