アメリカで、実験中の自動運転車が歩行者をはねて死亡させたというニュースを目にした。
原因は調査中らしく、いずれにせよ死亡事故なので具体的な詳細がニュースで明らかになることはないだろうが、
もしこれで「自動運転車は危ない」などという世論が形成され、自動運転車の実験が停滞することになれば、無駄な消耗だ。
仮にアメリカの世論がそうならなかったとしても、どうせこの国のことなので、
「アメリカであんな事故があったのに、我が国で実用化するなんてとんでもない」
と騒ぎ出す人間がいかにも現れそうなのが悲しいことだ。
人が亡くなっているのに実験を続けるべきではない、という批判が出てくるかもしれないが、
そもそも、自動車事故で一定の割合で人が死んだり負傷したりするのは、人間が運転した場合でも同じだ。
そして、自動運転車も自動車である以上、絶対に死傷事故はゼロにはできない。
原因を究明する必要はあるが、それが終了したら、すぐに実験は再開されるべきだ。
要するに、最終的に、
「自動運転車により引き起こされる死傷事故の件数が、人間が運転する自動車による死傷事故の件数よりも少ない」
という統計的データが得られるまで実験が進めば、自動運転車は実用化されてしかるべきなのだ。
その時点で、既に自動運転車は安全だからだ。
事故の件数を減らしていく努力は、実用化のあとでかまわない。
おそらく、「機械が人を死傷させる」ということに対する恐怖感のようなものが、多くの人間の間であるのだろう。
だが、それを恐れるあまり、より多くの人が死傷する手段を選ぶことは無駄な消耗でしかない。
自分たちが最終的に求めるものは何なのかということを見失ってはいけない。
【今日のまとめ】
ハッキングされて暴走するなどしたら怖いが。
というわけで。
- 2018/03/21(水) 23:07:17|
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