「書き換え」という単語がニュースやネット上を賑わわせている。
その出来事について言及することはしない(仮に言及しても、何度も書いている通り、それにより何が明らかになるかが分からない)が、
「書き換え」という単語を目にしてまず思い出すのが、ファミリーコンピュータのディスクシステムである。
オレより上の世代の人間であれば誰でも知っていることだが、ファミコンには外付けのハードウェア「ディスクシステム」が存在した。
フロッピーディスク状のソフトにゲームが入っており、
飽きたりプレイし終えたゲームを店頭のディスクライターで書き換えることができた。
書き換えは500円と安価で、一万円近いロムカセットのソフトも多かった当時においては画期的だったのだ。
オレは全盛期をリアルタイムでは経験しておらず、ディスクライターが店頭に置かれている姿も見たことはないのだが、
家にあったディスクシステムをよくプレイした。
「スーパーマリオブラザーズ2」は、オレがやりこんだゲームソフトの一つである。
今でも筐体はあるので、内部のゴムベルトさえ切れていなければおそらく起動させることが可能だろう。
一昨年に行った、知人のtdhrさんが経営する金沢のゲームバー「
Hello , world!」では即プレイ可能な状態で実機が置いてあり、
持参したソフトをプレイすることができた。
「ディスクライターを店頭で見たことがない」と書いたが、実は、現物を見たこと自体はある。
高校の帰り道にあった倉庫らしき建物に、入り口のガラスから見える形でディスクライターが数台置かれていたのだ。
当時すでにディスクシステムはレトロゲーム扱いだったので、クラスメイトはそれを見ても反応を示さなかったが、
オレはそれが何であるかはっきりと分かっていたので、見るたびに興奮していた。
なぜそこにディスクライターが置かれていたのか分からない。
そこがリース業者か何かの倉庫で、役目を終えたディスクライターが回収されていたのかもしれないし、
単に貴重品としてコレクター向けに横流しされていたのかもしれない
(本来は全機任天堂に所有権があるはずだが、古いものなのでその辺りは徹底していなかった可能性もある)。
しばらくして、その倉庫からディスクライターはなくなった。
写真でも撮っておけばよかったと後になって思ったが、
いずれにせよ、当時のガラケーのカメラではこのブログに載せられるような写真は撮れなかった。
別に他人に信じてもらわなければいけない話ではないし、
震災の話のように記録すべき話でもなく、忘れてもかまわないものだ。
だが、あの時の興奮は、忘れようとして簡単に忘れられるものではない。
【今日のまとめ】
読み込みエラーが出た時の絶望感。
というわけで。
- 2018/03/13(火) 20:00:00|
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