先日、NHKのニュースで、「まちの書店を守る取り組み」というものが紹介されていた。
全国的に書店の閉店が相次ぎ、書店が完全に消え去った街もあるという状況下にあって、
自治体が書店を支援したり、クラウドファンディングによって新たに書店を立ち上げるという試みが行われているらしい。
だが、なぜ、売れないから閉店する書店を守るのだろうか。
他の事情があるならともかく、売上げを理由に閉店するということは、
極論を言えば、その書店は必要とされていないということを意味する。
必要とされていないものを労力をかけて守ろうとすることは、まさしく無駄な消耗だとオレは思う。
このように書くと、「書店にはネット通販にない魅力があるのだから、コストを払ってでも残す必要がある」とか、
「書店は知的好奇心を満たすためのインフラとしての役割がある」などという批判を受けるかもしれない。
しかし、魅力があるなら、どうしてその書店は閉店に追い込まれるほど売上げが落ちたのだろうか。
それに、ネット通販ではインフラとしての役割を果たせないという理由はどこにあるのだろうか。
書店は慈善事業ではなく、その役割を果たすものがあるとすれば、それは書店ではなく図書館だ。
多くの人間から必要とされなくなった書店が閉店するのは当然のことで、
また、今後もし多くの人間から書店が必要とされれば新たな書店が開店するという、ただそれだけのことだとオレは思う。
【今日のまとめ】
「図書券」の思い出。というわけで。
- 2018/02/15(木) 20:00:00|
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