昨日、青山のあるクラブが摘発されたというニュースを目にした。
オレも過去に行ったことのある場所だった。
無許可での深夜帯の営業だったようだが、経営者側はそれを知った上で営業していたらしい。
少し前に風営法が改正された際には一定の議論が巻き起こったが、
改正を経て違法となっても、
「これまでのスタンスを守りたかった」という趣旨の経営者のコメントが記事には掲載されていた。
オレは別に、そのことをいいとか悪いとか言うつもりはない。
だが、違反したという事実があるだけだ。
この件に限ったことではないが、ルールを守らないことで自身の思想を表明する行為は無駄な消耗だ。
ルールを守っていない主張は、たとえそれが一定程度支持されたところで、その脆さから脱却できない。
ルールを守っていない以上、どうなっても文句を言えない(ルールに則った反論ができない)からだ。
悪法もまた法なので、たとえ苦汁を舐めることになろうと、存在するルールに従った上で主張を行う以外にない。
こうしたことを書くと、きっと、「事情も知らないくせに勝手なことを言うな」と言われるだろう。
それはその通りだ。
だが、事情を知らない人間をも納得させるほどの主張でなければ、それは主張として足りるだけの強度を有しない。
事情を知らないくせに勝手なことを言うべきでないというのは「正しい」が、
それはどこまでもただ「正しい」だけで、現状の問題を何一つ解決しない。
しかし、それを解決できる文脈を持つ人間は、この国にはいないだろう。
【今日のまとめ】
iPad割れ事件の思い出。というわけで。
- 2018/01/30(火) 18:21:13|
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