先日、JRA賞の発表があった。
年度代表馬は誰もが想像する通りキタサンブラックだったが、
公表される得票の内訳を見ると、オジュウチョウサンに3票が投じられていた。
これは驚きだった。
勘違いしないでほしいが、オレは障害馬に年度代表馬の票が投じられたことに驚いたのではない。
素晴らしい成績を挙げた障害馬が年度代表馬になったとしても何の不思議もない。
だが、「障害も平地も同じ競馬だ」という意思を表明する意図でオジュウチョウサンに3票が投じられたのであるとすれば、それはいささか承服できない。
中山大障害(中山グランドジャンプ)は、天皇賞と同等の格と伝統を有するレースだ。
それを春秋連覇し、かつ年間無敗だったオジュウチョウサンは稀代の名馬であることに間違いはない。
だが、大障害と同等の天皇賞を春秋連覇し、その他に古馬GIを2勝したキタサンブラックがいる今年は、やはりキタサンブラックが年度代表馬にふさわしいことは明らかだった。
ここでオジュウチョウサンに投票することは、
障害レース「だって」競馬だとか、
障害馬「なのに」素晴らしいとか、障害馬「なのに」ファンの人気を集めたというニュアンスを肯定するかのようで、
むしろ障害レースやオジュウチョウサンの評価を下げてしまう行為のようにオレには感じられた。
たとえば、モーリスが年度代表馬を受賞した年などにオジュウチョウサンが今年の成績を挙げていた場合、
仮にオレが記者として投票権を有していたなら、オレもオジュウチョウサンに投票しただろう。
だが、今年はと考えると、こと年度代表馬部門においてはそうした結果にはなりようがないと思ってしまう。
もちろん、これはオレの一ファンとしての意見であって、オジュウチョウサンに投票した3人を非難する意図はない。
だが、JRA賞の記者投票のシステムにあらためて疑問を感じる一件となったことは間違いない。
【今日のまとめ】
J・GIを増やすというのも一案だと思う。というわけで。
- 2018/01/11(木) 00:05:02|
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