怠惰と汗と現実と無駄な消耗に見えて、実は重要なこと

キムラヤスヒロ（鳩）公式ブログ

無駄な消耗に見えて、実は重要なこと

数年前まで「現代はネットで膨大な知識を参照できる時代なので、知識を暗記する必要はなくなり、博識は価値を失った」と盛んに喧伝されたけど、その知識について脳内に適切な索引がないと、ネット上の知識を検索・参照することもできないので、無知ではネットを使いこなせないのが現実。
— 済州島みかん🍊 (@99mina_jeju) 2018年1月1日

このようなツイートがリツイートで回ってきた。
この主張はそれ自体正しいとオレは思うし、同意もする。

だが、たとえ無知ではなかったとしても、「知識を暗記する必要がない」というスタンスでは、生き抜くことができないとオレは思う。

以前にも何度も書いてきたが、インターネット上の情報が消えていく速度は、オレたちがかつて想像していたよりもずっと速い。
たとえ数年前のニュースであっても、大きな出来事を除けば、既にリンク切れが生じていたり、サイトが存在していても検索に引っかからなくなっていたりする。
そのような状況下で、「暗記する必要がない」というスタンスを貫けばどうなるかははっきりしている。
「数年前の出来事すら何も覚えていない人」が完成するということだ。

ネット上に知識が存在するのだから、それを暗記することは無駄な消耗だと考えがちになるところに罠がある。
実際には、むしろ暗記しないでただ漠然と眺めていることこそが無駄な消耗なのだ。

このように、無駄な消耗に見えることこそが実は重要で、それを避けることがむしろ無駄な消耗になるという物事は世の中に溢れている。
それを適切に見つけ出すことができなければ、生き抜くことはできない。

【今日のまとめ】
「有益な無駄」ですらない。

というわけで。