▲由比PAにて。朝7時過ぎに久喜インターから東北道に乗り、
圏央道経由で東名に入って静岡インターを降りたのが10時半ごろ。
そこから静岡の市街地に向かって走り、コインパーキングに駐車して向かったのが最初の目的地。

「つけ麺専門店 きじ亭」だ。
静岡に住んでいた知人が事あるごとにSNSでそのうまさを力説しており、
いつか静岡を訪れる際には必ず寄りたいと思っていた店だ。
実際、並びができることもある人気店のようだが、この日は幸いにも空席がありすぐに着席できた。
小さな店内にはカウンター席が5、6席あり、店主が一人で切り盛りしている。
BGMはなく、店主が麺を湯切りする音とお客さんが麺をすする音だけが静かに響く。
こう書くと厳しく気難しい店主がイメージされそうだが、優しそうな雰囲気の方だった。
注文は直接店主に伝える方式だった。
濃厚つけ麺や和風つけ麺、黒胡麻油そば、限定の台湾まぜそばなど、メニューは豊富だ。
悩ましいところだが、場所柄毎週通える店ではないし初めてなので、「濃厚つけ麺」を注文した。
どのメニューも、魚介・煮干・カレー・唐辛子の中から好きな味を選べる。
今回は魚介でお願いした。
麺が茹で上がると、店主がもう一度「濃厚つけ麺の魚介でよろしいですか」と確認してくれる。
それに頷くと、つけ汁と麺が提供された。
▲濃厚つけ麺・魚介(700円)。
麺の皿は美しい盛り付けで、自家製の極太麺の上にもやしとネギ、海苔、鶏チャーシューがトッピングされている。

ロースト胚芽がブレンドされた手打ちの極太麺は、小麦の香りもたっぷりで歯応えがある。
手打ちのランダムさゆえにつけ汁がよく絡み、少し浸けただけでもしっかりとつけ汁を味わえる。
量は「二倍盛り」で茹で後730gとのことなので、今回注文した並盛りは365gだろう。
極太麺ゆえかそれほど多くは感じなかったが、決して物足りない量ではなかった。

つけ汁は鶏白湯スープ。
そこに魚介の粉末がプラスされる。
提供時に店主が「よくかき混ぜてください。かき混ぜるとかなり茶色くなります。かき混ぜにくい場合は鶏肉を使ってください」と丁寧に説明してくれる。
その指示通り鶏チャーシューでかき混ぜると、しっかり茶色になった。
その名の通り濃厚だが、不思議とあっさりしていて、食べていて嫌味がない。
割りスープのポットには昆布だしと書かれていたが、つけ汁にも昆布がブレンドされているのだろうか。
濃厚系つけ麺でここまで食べやすく、かつ物足りなさがないというのは初めてかもしれない。
もちろん、低温調理の鶏チャーシューも美味だ。
スープ割りをして完飲し、満足感の中で退店した。
つけ麺は関東が名実共にトップで、それ以外の地では一枚落ちるという印象がどうしてもあったが、
この「きじ亭」のつけ麺はそのイメージを打ち破る、関東でもなかなか味わえないレベルのうまさだった。
もしこの店が電車で気軽に行ける立地であれば、多少並んでも通ってしまうだろう。
静岡に行ったら「さわやか」のハンバーグというのが常道だが、
今後はこの「きじ亭」に行くというのも選択肢の一つになった。
【今日のまとめ】
年越しメニューも気になった。というわけで。
- 2017/12/17(日) 19:44:07|
- 麺
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