先日、ネットの掲示板でこの動画のURLが貼られていて、思わず見入ってしまった。
おそらく、大半の人は単なる古い運転動画としか感じないだろうが、これはオレの住む古河駅の周辺の映像だ。
1980年代中頃から後半、遅くとも平成になる以前のものだと思われるが、
オレが幼かった平成の初期にはまだ残っていた建物も映っているので、
生まれる前の映像とはいえ、オレでも十分懐かしさを感じられる。
この車が走っているルートは、オレが普段普通に走ったり歩いたりしている道だ。
何しろ、きょうも徒歩で通ったくらいだ。
「知っている」どころではなく、これまでの人生で何千回と通っている道の古い映像だけに、感動が大きい。
拡幅こそされているが道の形状自体はほとんど同じで、どこがどの場所かはっきりとわかるが、
しかし建っている建物はいまと違う。
その不思議な感覚は、ここで暮らしている人間にしかわからないものだ。
古河という街は道が狭くごちゃごちゃとしているくせに特に何もない。
だが、オレはその何もなさが好きだ。
日常生活を送る場所は、何もないくらいの方が落ち着けていい。
それに、何もない場所に住んでいるからこそ、そこを拠点にして、何かある場所に行こうという気持ちになる。
人生はどうなるかわからないが、オレは生まれてから今までずっとこの街で生きてきたし、きっとこの街で死ぬのだと思う。
何もない場所は、穏やかに死ぬ場所としても適している。
【今日のまとめ】
当時の西口の雰囲気が羨ましい。というわけで。
- 2017/10/21(土) 20:00:00|
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