ある党が、公約に「12のゼロ」を掲げたと聞いた。
オレはそれを知って、その党をまったく信用できないと感じた。
もっとも、もともと信用などしていないのだが。
「何かをゼロにする」という言葉は、きわめて慎重に使われなければいけないものだ。
なぜなら、「ゼロにする」という約束は、反例が一つでも出現した瞬間に嘘になるからだ。
数が一つか二つ、あるいはせいぜい数十個しかないものであれば、その約束は守れるかもしれない。
だが、それであっても反例が出現すればやはり嘘になるのだから、そんな言葉を使うべきではない。
たとえインパクトが弱くとも、「できるだけ減らす」程度の強度にとどめる勇気を持たなくてはいけないのだ。
それができないなら、そんな人間の集まりに国の政治を任せることはできない。
オレは嘘をつく人間が嫌いだが、世の中には必要な嘘があることも理解している。
だが、「何かをゼロにする」という嘘はあきらかに無駄な消耗で、この世に必要のないものだ。
まさがそんな党が国政に関与する結果になることはないだろうが、
万が一にもそのようなことがあれば、この国が世界から淘汰される日もそう遠くはない。
【今日のまとめ】
ストロングゼロは凶器。というわけで。
- 2017/10/07(土) 20:41:59|
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