SNSで、「カタルシス効果」という単語を目にした。
オレも聞いたことがあるが、不安や怒りなどの感情を言葉にすることで、精神的な安定感を得ることができるという心理学的な効果らしい。
それが本当であれば、無駄な消耗を回避するのに役立つし、おそらくある程度までは本当だろう。
もっとも、オレがSNSでその単語を目にしたのは、おそらく本当ではない使われ方だった。
「カタルシス効果というものがあるので、どんどんSNSに書いた方がいい」という旨のことが、
オレが目にした投稿には書かれていたからだ。
「カタルシス効果」について調べると、その効果があるのは、主に感情を吐き出すことによるものだというが、
それは口に出した場合を想定しているのは明らかだ。
なぜなら、SNSや日記などでそれを文章化すれば、
自分自身が吐き出した感情を視覚的に追体験することになるからだ。
それは自分の吐瀉物を飲み込むようなもので、下手をすれば余計に不安や怒りを増幅させる。
感情を吐き出すことは有用だしオレも賛成だが、それは文章化してはいけない。
中学生の頃に通った塾の先生が、
「愚痴や悪口は言っていい。その代わり本人のいるところでは絶対に言うな、それがマナーだ」ということを言っていた。
オレもそれはその通りだと思う。
いまのオレは他人に興味がないので、あまり愚痴や悪口を言いたくなるようなことはないが、
もしそのような気分になればオレはすぐに友人や先輩に言うだろう。
溜め込むことは無駄な消耗だからだ。
反対に、他人から愚痴や他人の悪口を言われることもある。
そのとき、オレは同調も反対もせずにただ聞くようにしている。
相手は、ただ吐き出したいだけだからだ。
もっとも、吐き出せる相手がおらず、それでSNSに書くはめになってしまうという人もいるのかもしれない。
それは絶対に避けるべきことだが、環境がそうさせてしまうということはあり得る。
そのような環境を避け、精神的に疲弊した際に吐き出せる相手がいるコミュニティを築いておくことも、
将来の無駄な消耗を避ける上で必要な努力だ。
【今日のまとめ】
海に叫ぶのでもいい。というわけで。
- 2017/09/21(木) 22:28:26|
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