ここ最近、SNSやインターネットの掲示板を見ていると、正しいことを言う人間が多いと感じる。
だが、それはそのまま、正しいことを言っているだけだ。
正しさを振りかざして悦に入っていると言ってもいいかもしれない。
例えば、ワイドショーを賑わす不倫の話だ。
他人の不倫はどうでもいい。
それは正しいし、オレもまったく同じ意見だ。
だが、それがいくら正しかろうと、現に他人の不倫をどうでもいいとは考えずに批判したり叩く人間は数多く存在する。
「他人の不倫はどうでもいい」という正しい意見をSNSで表明することで、そうした人間が消滅することはない。
オレたちは、正しくない人間も多く存在する中でどう振る舞うかを考えなければならない。
「それは正しくありません」と叫んでいても何の意味もない。
意味がないどころか、叫んでいるのに何も変わらないという事実によって精神がすり減り、無駄な消耗になるだけだ。
正しくない人間を正しい方向に導くことができるのは、他人に影響を与えることのできる人間だけだ。
だが、どんなに影響力のある人間でも、思想や行動が変化するレベルで他人に影響を及ぼせるのは、せいぜい身近な人間に限られる。
少なくとも、インターネットでそれができる人間はいないだろう。
【今日のまとめ】
それでも言いたくなってしまう気持ちも理解できなくはないのだが。というわけで。
- 2017/09/20(水) 23:00:17|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0