スマートフォン向けのフリーマーケットアプリで、読書感想文が販売されているというニュースを目にした。
宿題が終わっていない小中学生をターゲットにしたものなのだろうが、うまく需要を掴んでいるとオレは思う。
また、「お金で時間を買う」という感覚を若いうちから身に付けておくことは将来役に立つだろう
(もっとも、まだ自分で稼ぐことのできない小中学生にどこまでそれが理解できるかという問題はあるが)。
オレが驚いたのは、どうやらまだ読書感想文は、「原稿用紙に手書きで書いて提出する」というスタイルが一般的らしいということだ。
大学の課題はほとんどがデータを教員にメールで送ったり印刷して提出するシステムだが、
小中学校では、オレが子供だった頃のまま、いまだに手書きで提出しなければいけないらしい。
これには何の合理性もない。
プロの作家でもほとんどがワープロを使用して原稿を書いているのに、
素人の小中学生が手書きで頑張らなければならない理由はどこにもない。
また、義務教育は将来の社会生活に備える場だが、
社会に出て、原稿用紙に手書きで文章を書かされる場など皆無だ。
むしろ、仕事の書類などは、キーボードで入力したデータでなければ読んでさえもらえないことがほとんどだろう。
そう考えれば、読書感想文も、データで提出した方が合理的だ。
教員も管理がしやすく、下手くそな手書きの文字よりも読みやすいので採点や講評がスムーズになる。
生徒にとっても、大学生や社会人になれば欠かせない、キーボードでのタイピングのいい練習になる。
もし家が貧かったり情報リテラシーが低くコンピュータがないのであれば、学校のコンピュータを使わせてやればいいし、
今ならスマートフォンで原稿を書くことも可能なので、キーボードの練習にはならないがそれでもいい。
いずれにせよ、原稿用紙に手書きで書いて提出するという文化はどうかしているとオレは思う。
そういうことが好きな人間が趣味的にそうするのならいいが、少なくとも全校生徒に強制するものではない。
オレは周囲の一般的な人間に比べて文章を書くほうだと思うが、
そんなオレでさえ、原稿用紙などせいぜい高校生までしか使ったことがなく、今後死ぬまでに使うこともないだろう。
繰り返すように、学校は社会で必要な能力を訓練する場所だ。
それならば、社会で使わないことをやらせている場合ではない。
【今日のまとめ】
そもそも原稿用紙がまだ普通に売っているのかも知らない。というわけで。
- 2017/08/26(土) 22:04:43|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0