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義務教育は社会の理不尽さを学ぶ場所だ

Twitterで、夏休みの宿題に関して、ある著名人が「宿題はクソ」と言っているのを目にした。

すべての宿題がクソであるかはともかく、オレも概ね賛成だ。
多くの小中学校で課される宿題は、その半分くらいは何かをただ書き写せばどうにかなってしまう。
残りの半分も、嫌々とやらされるので、
一部の生真面目な生徒を除いてはやっつけ仕事になるし、
「手伝ってもらった」との名目でほとんどを親にやってもらったりもする。
学習という観点から見れば、宿題は役に立たないので、彼の言葉を借りれば「クソ」に違いない。

しかし、義務教育を社会の練習の場として見た場合、宿題は有用だ。
多くの生徒は将来サラリーマンやOLになるわけだが、
そうした場所では、宿題のように、なぜやる意味があるのかわからない仕事を強制的にやらされることがある。
しかも、締め切りや納期は宿題以上に絶対だ。
たとえ意味がないとか無駄だと分かっていても締め切りに間に合わせて提出する。
それがたとえ悪しき風習であろうとも、多くの社会人がそれをしなければ食っていけないのは事実である以上、
宿題はその練習として役に立つ。
義務教育は社会の理不尽さを学ぶ場所でもあるのだ。

これに関連して、オレは、義務教育までは地元の公立学校で学んだ方がいいとも考えている。
学区制の公立学校は基本的に入学選抜がなく、教師は公務員だ。
当然ながら、頭のおかしい教師もいるし、中学生なのに引き算すらできないような生徒もいる。
これは社会の縮図だ。
社会に出れば、頭のおかしい大人は大勢いて、中には引き算すらできない社会人もいる。
それが学校というコミュニティの中で再現されている。

入学試験を介して自分に近いレベルの生徒ばかりが集められ、教師も優秀な人間だけが採用された私立学校では、こうした社会の縮図は存在しない。
このようなコミュニティで育った人間は、それが将来官僚にでもなれればいいが、
そうではなく通常の社会人となった場合に、初めて見る頭のおかしい大人や引き算のできない人間にカルチャーショックを受ける。
彼らの存在を受け止めることができなければ、社会でうまくやっていくことはできないが、
それを見るのが初めてであれば、馬鹿にしたり、見下してしまうことになるだろう。

義務教育、とりわけ公立の小中学校は、そうした意味で有意義な存在だ。
いじめが発生したなら転校すればいいが、そうでない限り、オレはそこに通った方がいいと思う。

【今日のまとめ】
卒業式に特攻服の先輩がバイクで来てたりした。


というわけで。
  1. 2017/08/19(土) 21:29:53|
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