オレは本は好きだが、図書館は苦手だ。
不特定多数の他人が触った本にあまり積極的に触れたいと思わないし、
図書館特有の、本の焼けた臭いも好きではない。
それに、オレは他人が大勢いる場所では集中できず、読書が進まない
(同じ理由で、オレは喫茶店などで読書するのも苦手だ)。
また、借りたら返さなければいけないが、それも苦手だ。
一週間で読みきれないというわけではなく、その気になれば小説くらいは数時間で読めるが、そういうことではない。
返しに行かなければいけないとか、汚してはいけないという義務感に苛まれ、読書に集中できないのだ。
税金をいくら使っても構わないから、全国の図書館を電子化してくれないかとオレは常々思っている。
そうすれば、他人が触った本に触れる必要もないし、端末を使って自宅で読書ができる。
一定期間が経つと読めなくなるようにすれば、現実に返しに行くことなく「返却」も可能だ。
また、電子化によって、「誰かが読みたい本を借りていていま読めない」という事態からも解放される。
さらには、先日に京都の図書館であったような、
大きな資料価値を有する蔵書が人為的ミスで廃棄されるという事故も、バックアップにより防止できる。
加えて、遠隔地に居住する人々がわざわざ図書館に出向く必要もなくなるし、
端末であれば文字の拡大も容易なので、高齢者も読書がしやすくなる。
国に認証された専用の端末でのみダウンロード可能にし(マイナンバーカードを使うのもひとつの手だ)、
同時に読むことのできる本の数を制限すれば、著作権侵害の問題は充分クリアできる。
膨大な予算がかかり、システムの構築も難しく、直ちに実現可能な策でないことは理解している。
だがこれは、将来を予想したとき、確実にそうなっていなければならないことでもある。
何年後、何十年後になるかはわからないが、いつかはそうあるべきことなのだ。
読書が人間に必要な行為であるかどうかはオレにはわからないが、
読書によってのみ得られる経験があることは確かだ。
地域の情報格差による読書体験の格差が生じないためにも、図書館のさらなる電子化と共通化は欠かせない取り組みになる。
【今日のまとめ】
Kindleだったらもっと良いが。というわけで。
- 2017/05/06(土) 21:13:07|
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