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いじめによるリスクの教育



きょう、知人がTwitterでこのようなツイートをしていたが、これは卓見だと思う。

いじめが許されない行為であるということは、いじめを実際に行う人間も含めて、ほとんどの人間が理解している。
少なくとも、それが良い行いであると考えていじめを行う人間は存在しない。
結局、いじめを行った人間がどうなる(ことがある)かを感覚的に理解していないから、
許されない行為であると分かっていても歯止めが効かないのである。

現代では、いじめ被害者が自殺したり、メディアに訴えるなどの手段を採った場合、
加害者やその家族の顔や名前や住所はインターネット上にいとも簡単に晒される。
それが良いことかどうかはともかく、事実である。
それにより加害者一族が金銭的・精神的なダメージを受けたり、場合によっては家庭崩壊に陥ることもあるだろう。
もちろん、そのいじめが傷害や恐喝や窃盗であれば、年齢によっては逮捕されることもあり得る。
いじめを行えば、その瞬間から、そのような事態に陥るリスクを抱えることになる。

これを、「自分の行ったいじめによって家庭崩壊に陥った生徒の物語」などとして道徳の教科書に載せれば、いじめは確実に減るだろう。
いじめ加害者にとって、それまでは何となく「良いことではないが、ついやってしまうこと」くらいにしか考えていなかったいじめが、
具体的なリスクとして理解されることになるからだ。

また、このようにリスクの存在、すなわち損得でいじめを語るということは、
いわゆるサイコパスのいじめ加害者に対しても有効であるように思われる。
彼らには罪悪感がないから、「いじめられる人間の気持ちを考えろ」といくら言ったところで理解ができないが、
いじめをすると家庭が崩壊したり、場合によっては逮捕されることもあると理解すれば、
それは彼らにとって損でしかないので、いじめない方が得だから、いじめを行わないという選択につながる。

おそらく、このような主張をすれば、
「損得でいじめを語るな」という意見が噴出するだろう。
だが、社会が目指すべき目標は、いじめを減らす(少なくとも、自殺につながるようないじめを無くす)ことにあるのであって、
どのような理由でいじめを行わなくなるかは直接関係がない
(優しさとか思いやりというものは、それこそ道徳の授業や日常のコミュニケーションで獲得すれば済む話だ)。
そこに正面から向き合おうとせず、いじめを減らすのではなく「いじめゼロ」などと言っているから、
冒頭のツイートにあるように、
いじめ問題におけるリスクヘッジを子供に語ることのできる大人が存在しないという現実につながっているのである。
その結果死者まで出ているのだから、言うまでもなく、それは無駄な消耗の極みだ。

【今日のまとめ】
そういう教科書は検定が下りなさそうだが。


というわけで。
  1. 2017/05/02(火) 23:01:13|
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